道秩父線高麗駅を起点に日和田山を登り最後は曼珠沙華で有名な巾着田(写真上)を楽しみました。詳しくは本文をご覧くだ さい。(川崎正蔵氏撮影)
INDEX
山本代表のメッセージ
Dear CHAMP Members and Members to be:
やっと涼しく爽やかな秋となりました。今年の夏は台風・豪雨が次々と日本列島を襲い、全国的な被害が拡大しました。被災地の方々のことを思うと、自分達の 安全を感謝すると共に、何かしなければならない思いに駆り立てられます。前号にも書きましたが、いざという時のために避難経路や保存食品の確認と心の準備 をしておきましょう。まずは自助そして共助です。
チャンプ設立20 周年に備えて:
チャンプは1998年3月に設立されました(その前1年間程20数名の設立メンバーが毎月集まり、どういう会にするか、或いはしたいかについて話合いまし た)。CHAMPの名称は、チャンピオンに由来しています。即ち、元気の出る名称championの略です。なぜなら当時の日本では、老人は力なく、社会 の主流から置き去りにされて元気がないというイメージだったからです。CHAMPがモデルとしたアメリカのAAPR(American Association of Retired Persons本部ワシントンDC、50才以上の会員約3,800万人)もリタイア=引退という言葉を意識しないように、今ではAARPだけが正式名に なっています。実は設立前の1996年にAARP本部を訪ね、AARPJapanをつくらないかと尋ねたところ、国際支部は設けないから貴方たち自身が創 りなさい、と勧められました。そして一つのアドバイスをもらったのです。それは成功の秘訣は「他の団体がやっていないことをする」というものでした。今で こそ日本にも元気なシニアが活躍する団体が沢山ありますが、当時はそういう団体は皆無と云っていいほどありませんでした。そこで≪経験と知識を分かち合っ て、自分自身の向上と社会に貢献する活動≫を目指して、CHAMPを発足したのです。CHAMPはCross Hands Association of Mature Persons=「成熟人が手をつなぐ会」の略です。「成熟人」とは耳慣れない言葉でしたが、一般的に使われていた「熟年」はあえて使いませんでした。
2018年チャン プ設立20周年記念イベントの提案を募集します:
チャンプは設立以来いくつかの公開イベントを企画・開催しました。例えば2002年10月には晴海のトリトンスクエア(グランドロビー・オフィスタワーZ 棟2階ロビー並びに4階デザインセンター)で≪成熟人のための「住まい」と「住まい方」提案募 集コンペ≫≪成熟人の楽しく自立した生活実現に向けたシンポジューム・講演会≫≪車いすダンスエグジビション≫などを開催。
2013年10月はチャンプ設立15周年記念として、チャンプ本郡のあるらうらうじ湘南台ビルと隣接シャカラ会場で、チャンプ会員(関東&関西)・地元の コーロ湘南コーラスとマンドリン演奏団の協力を得て、大人と子供も楽しめるイベントを開きました。
2018年には20周年に相応しいイベント(規模は問いません)を催したいと思いますので、皆様のアイディア・ご提案をお聞かせ下さい。新年3月末まで にご連絡いただければ幸いです。
チャンプの新メールアドレスをお忘れなく!:info@champjapan.com
総会&忘年会のお知らせ:12月10日(土)湘南台チャンプ本部で総会&忘年会を開きます。
1年間の苦労・喜びを分かち合いましょう! 今回も中林由行さんと松村正道さんがお料理の腕を振るって下さいます。関西支部は12月7日(水)18;00から幹事前田 潤さんの尽力で由緒ある神戸クラブ(神戸外国倶楽部)で開催します(本号9頁参照)。会員交流の楽しいひと時です。多くの皆様の参加をお待ちしています。
CHAMPホームページ:https://champuniversal.com
CHAMP新メールア ドレス:info@champjapan.com
Best wishes,
CHAMP代表 山本儀子
Noriko Yamamoto
第69回チャンプ例会と納涼会
2016年8月28日(土)16:00~20:00
第69回チャンプ例会と納涼会が8月27日(土)湘南台チャンプハウス・ラウンジで開催された。例会では恒 例の「アメリカよもやま話」と宮下えり子さんのスピーチがあった。
●アメリカよもや ま話 山本代表
大統領選挙の行方
トランプ氏個人の資質とトランピズム(Trumpism)(トランプ氏が主張する考え方)は区別する必要がある(8月9日付ウオールストリート・ジャーナ ルの記事)。トランピズムとはアメリカの現状に対する不満や怒り、自由貿易と移民増加がアメリカ人の雇用を奪うという不安、海外介入に多額の費用を使うこ とへの疑問などを煽り、治安・秩序を確立し、アメリカ第一主義を強調するポピュリズム的な考え方。この思想はトランプが創り出したものではなく、彼はそれ を強調して訴えることで一定の支持を得ている。トランプが大統領選挙に負けても、この考え方は存続するだろう。
7月末から8 月初めにかけて実施されたWSJ/NBCによる有権者800名を対象とした調査によればヒラリー・クリントンは外交政策や人種問題への対 応、危機管理能力などではトランプに勝っている一方、経済問題への対応、犯罪対策ではトランプが勝るという結果が出ている。
一般にヒラリー・クリントンが一歩リードしていると見られるが、必ずしも安泰ではない。
9月から始まる3回にわたるTV討論の結果で優劣が大きく左右されるし、まだ態度を決めかねている有権者(Swing Voterと称される)がどちらの候補者を支持するかで情勢は大きく変わる。
労働生産性の低下がアメリカ経 済の成長を脅かす
8月10日付ウオールストリート・ジャーナルにアメリカの労働生産性の低下を懸念する記事が掲載されている。アメリカ労働省の統計によれば、2000年台 初頭から労働生産性の低下傾向が顕著になっている。2016年第2四半期の成長率は対前期比0.5%減である。
労働生産性が長期的に低下すると賃金の上昇を妨げ将来の経済の成長を抑制する。このように生産性の伸びが鈍ってきたのは、労働効率を高めるための機械・設 備・システムなどでへの投資が不足している為とみられる。
日本の天皇が生前退位を示唆し たことへのメデイアの反応
8月9日付ウオールストリート・ジャーナルは第1面に明仁天皇の写真入りで天皇ご自身がTVを通じて、生前退位を希望することを示唆する意思を国民に訴え たことに触れ、これが戦後の皇室制度の変化を導くきっかけになるであろうと報じた。
●会員スピーチ 宮下えり子さん
「インテリアコーディネーター のキャリアから得たものと新しい生き方」
今度新しく都知事に選ばれた小池ゆり子さんは私より1歳年下になるが、同じ年代として頑張って欲しいと、エールを送りたい。
私のキャリアを簡単にご紹介すると、若くして結婚したが離婚した。その後、インテリアコーデイネーターを志して、ある住宅メーカーに勤め、更に三井ホーム に移り、そこで20年のキャリアを過ごした。日本の戸建て注文住宅が出来上がる過程を簡単にお話しすると、先ず第一段階は住宅展示場にあるモデルハウスで お客さまと接触が始まる。次に家を建築する敷地の大きさ、形状に応じて、間取りが決まるとインテリアコーディネーターの出番となる。内装計画、設備と照明 が決まれば、実際に建築着工となる。(画 像は宮下さんが提案した内装計画のプレゼンテーション・ボード)
インテリアコーディネーターの仕事が理解されるようになったのは過去10~15年前からでそれ以前はなかなか認めて貰えなかった。建築現場で働く職人さ んからも抵抗があった。
私のキャリアの最後の数年間は若いインテリアコーディネーターの指導育成にも行った。長いキャリアを通じて私が常に心掛けたのはデザインや住み心地の良い 家を実現するだけではなく、出来上がった家に入居したお客さまが笑顔で満足していただくことである。お客さまに真の満足を得ていただくためには、すべての 要求を受け入れるのではなく、時には耳に痛いこともお話しすることもあった。結果としてそれが本当の満足につながることになった。
今年3月に三井ホームを退職して顧みて、キャリアから得たものは一体何だったのかと考えると、忙しい毎日を過ごしながら僅かの時間でもゆとりを見つけて その中で生活を楽しむ技術、力を身につけたことだろうと信じている。ではこれから先、どんな生き方を求めるのか。この一年はまさにそれを模索する時間にな るだろう。
先ず手始めに、ニュースレターの前号でご紹介した通り退職後すぐにスリランカへ旅行した。スリランカを選んだ理由はアジア的な感覚に強く惹かれるものが あったからだ。これまでヨーロッパやアメリカなど、西洋には何度か旅する機会があった。素晴らしい町並み、古い美しい建物などは強く印象に残ったが、最 近、私はアジアの持つ優しい感覚に興味を惹かれている。持病の喘息に効果があると言われるスリランカの伝統的な治療法を試してみた。古い仏像の持つ包容力 のある表情にも大きな魅力を感じた。これからは柔らかく優しい感覚にあふれる生き方を追求していきたいものと願っている。墨絵、俳画などにも興味を持って いる。
2020年、東京オリンピック・パラリンピックまでには何とか英語力をもっと伸ばして外国からのお客さまに我が町川越の良さを紹介していきたいとも願って いる。
スピーチ終了後のQ&A:
Q: 家 を建てる場合、余りにも内装に凝りすぎ、整いすぎると、かえって住み心地が悪いのでないでしょうか?
A: あ まり家を飾り過ぎると、いわゆる生活感というものがなくなってしまう。従って私は仕事を進めるために先ずそのお客さまが何をメインテーマにして生活を求め ていることを掴む必要がある。そのためには、やはりお客さまとの間に信頼関係を作らなければならない。
一つの例として、あるお客さまとのお話の中で、その方が長年、エルメスのスカーフを集めておられて、とても大事になさっていることが判った。そこで、その コレクションを額装にして内装の一部とすることをご提案し、大変喜んでもらった。
納涼会
例会終了後、引続いてラウンジで恒例の納涼会が開催された。毎回、お料理に腕を振るってくださるチャンプの二人のシェフ、松村さんからは新鮮なトウモロコ シと枝豆、中林さんからはミニピザが提供され、いずれも大好評であった。適度にアルコー ルも入って満員の会場では談論風発、大いに盛り上がった。はるばる川越から参加された山下昭子さんがシャンソンを熱唱して興を添えてくださった。
関西支部9月例会
2016年9月16日(金)18:30より
会 場:関西文化サ ロン 出席 者:山本代表、岡田、加納、木下、辻、疋田、前田(8名)
いつもどおり、和やかに始まりました。
中でも山本代表よりクリントンVSトランプの争い未だ決着つかずあと3回の討論の結果で決まるとのことです。2回の討論が終わりましたが、果たして代表推 薦のクリントンで決まるのでしょうか。関心を集めたのは、もしトランプ氏が大統領になったらどうなるか、ということでした。トランプ大統領が誕生したとし ても、議会(上院・下院)が抑止力となって大統領でも勝手には出来ない、などほっとしたことです。海外から見ると、なぜトランプ氏がこれほどまでの支持を 集めたかは理解されにくいようで、トランピズムの背景に注目すべきだと思われました。食事後には新会員の疋田友一さんも加え、出席者の近況を報告し合いま した。久しぶりに前田 潤さんも出席、12月の関西支部総会・忘年会の会場手配をして下さることになりました。
(北沢 記)
わたしのワンフレーズ(2)
所変われば品変わる 上野田鶴子
「日本語教育」ということばを知ったのは大学に入った時、戦後9年目だった。英語万能の如く騒がれていた時代に、日本語を知らない留学生が一年で新聞の読 める「日本語教育」があった。中高の6年間学んできた我が身の英語と比べたのは当然。学部生の私には英語学習は受け身、日本語教育は発信であると思えた。 このようにして、当時、巷では解されない「日本語教育」に手をそめ、今もその道を辿っている。私達日本人が日本語を教える難しさは無意識に身につけた母語 と母文化を容易に客観視できないことにある。第二は学ぶ相手が異なる母語母文化の担い手であり、価値観の相違もあること。従って、教える日本語と学ぶ相手 の母語との比較が不可欠となり、文化についても同じである。
国外に出ることも自由ではなかった学生時代は、海外の情報は留学生からのものが多かった。その後、国情も変り、日本語教育の場も中身も変わっていくが、 異文化接触の広がりを経て、多様性が当たり前の日々となる。今は国内外に何百万人もの学習人口をもつ日本語教育界である。戦後は留学生が主たる対象であっ たが、70年代から80年代にかけては学習経験皆無の中国からの帰国者や老若男女のインドシナ難民が加わり、現在は初中等教育の外国人生徒からビジネスマ ンや介護分野にまで学習者層が広がっている。学習目的が異なれば教える内容もそれぞれであるが、総じて言えば異文化の担い手には日本語がどのように理解さ れるかを予測し把握しなければ伝えることはできない。例えば、日本語の敬語は不要だと主張する米国人学習者もいた。人はみな平等だからという理由である。 社会人として日本で生活するには、敬語は上手に使えなくても理解できなければ一人前のコミュニケーションはできない。このような場合にどう説明し、相手を 納得させ、身につけさせるか、学習者の背景により工夫も異なる。また、初心者には仲介語を用いる場合があり、例えば英語を用いるにしても相手の英語は実に 様々であり、インド人の場合など日本人には真似のできない英語に対応が必要となる。
もう十数年前になるが、職場の同僚数名とブータンに旅行した時、現地の案内人の英語が英語教師の同僚にも理解できず、滞在中、通訳をさせられた。日本語 教師を長年していると母語なまりの強い英語にも慣れ、予測可能となった結果である。この案内人はインド人の英語によく似た話し方だった。
出身地域や生活環境、年齢によって対応を変え、相手に合わせた教え方を工夫し、異文化を学び、思わぬ発見を重ねた半世紀であったと思う。
「女子学生亡国 論」 長部由美子
今から50年以上も前の事です。私は三流国立大学の工学部に入学しました。そこに「工業意匠学科」という工業デザインを学べる場所があったからです。当 時、工業意匠という言葉は世の中にまるで理解されていない時代でした。もう社会人として働いている先輩の女性が朝日新聞のインタビューを受けた記事に「工 業衣装学科」と書いてあり、朝日新聞ともあろうものがと皆でがっかりしたことを覚えています。ともかく1学年30人の小さな、小さな所帯でした。その中で はじめて5人もの女子学生が誕生したわけで、我々5人の女子学生は日本の将来に大いに期待し、そのなかでどのような仕事が出来るようになるのか真剣に考え ておりました。そんなある時、学部の授業で私達の主任教授が「これから女子学生はもういらない」「せっかく国費を使って教育してもすぐ仕事を辞めてしま う」先輩の女子学生達もそれなりに就業していましたのに。「男子はずーと働いて世の中の役立ってくれる」「女子学生亡国論だね」と突然の宣言でした。教授 はイリノイ工科大学留学中、今後の日本の工業デザイナー育成のため嘱望されてこの大学に就任されたと聞いておりました。世の中、暉峻康隆氏の「女子大生亡 国論」が騒がれているときではありましたが、アメリカで教育を受けた人のいう言葉?という思いでした。そんなこと言われなくても私達はみな1日も早く卒業 して実社会で仕事をしたいと願っていたからです。
それから30数年後、教授の退官記念パーテイーの時、何か一言とマイクが回ってきたとき思わず女子学生亡国論の話をし「おかげさまで、私も今日まで仕事を 続けております。」と申し上げると教授は頭をかき笑っておられました。ちなみに私達の後、学科全体の人数も女子学生の数も順調に増えていったようです。一 億総活躍社会をめざす今日この頃、すっかり忘れられた遠い昔の言葉となりました。
各グループの活動報告 (50音順)
●コーラスを楽しむ会
「発表コンサートのお知らせ」 中林由行
●英語を共に学ぶ会 宮尾賢
「イングリッド・ バーグマン 愛に生きた女優」を観て
ミリアム新井さんのご提案でしばらく前から、英語を共に学ぶ会の有志で映画を鑑賞し、その後、参加者が食事をしながら感想を語り合う会を行っている。9月 24日(土)、午前中は英語を学ぶ会例会が行われ、昼食後、10名の同好の士が渋谷の東急文化会館へ向かった。
イングリッド・バーグマンを初めて観たのは、中学二年生だった1947年封切りの「カサブランカ」である。69年を経た今でも、彼女の名を聞けば、あの名 作でヒロイン、イルゼを演じた鮮やかなイメージが頭に浮かぶ。まだ東京の街のあちこちに焼け跡が残っていた時代、純白のスーツをまとって颯爽とバーグマン がスクリーンに登場した時は、暗雲を破って夏の光がさし込んだような強烈なインパクトがあった。
今回観た映画は彼女が出演した古い映画、スチール写真、バーグマンが趣味で撮影した16mmフィルム、彼女の子供たちへのインタビューなどをつなぎ合わ せて編集した「バーグマン一代記」とでも言えるもの。「カサブランカ」は勿論、「ガス灯」、「セントメリーの鐘」、「誰がために鐘は鳴る」など彼女が主演 した映画のクリップはどれも懐かしかったが、最も印象に残ったのは彼女の4人の子供たちへのインタビューである。4人のうちの1人は最初に結婚したスエー デンの外科医との娘、他の3人(1男2女)は再婚したイタリアの映画監督との子供たち。「親を見ること子に如かず」との譬え通り、4人の子供たちの語る母 親像はバーグマンの人となりをよく描き出していた。最初の結婚で生まれた娘さんは幼い頃母親と別れ、交渉も少なかったらしく、一歩間をおいて語るのに対 し、他の3人は長い濃密な時間を共に過ごした母親への愛情をありのままに語って興趣が尽きなかった。殊に「お母さんは私生活でも常に演技をしていた」とい う言葉には、むべなるかなと頷かされた。
毎回、この映画鑑賞会のお膳立てをしてくださる新井ご夫妻、山田信子さんに厚くお礼を申し上げます。これからも良い映画を楽しみましょうね。
●社会貢 献ボランティア会
「南相馬プロジェクトのその後の進展」 手島達夫
2016年4月までの活動経緯はNewsletter No70(2016年4月pp5~6)に詳しくお伝えしてありますので、ご参照いただければ幸いです。
●社会貢献ボランティアの会 南相馬シェアハウスプロジェクトの現状は、災害から5年半経ったいま、
〇仮設住宅居住者は避難区域解除の発表に伴い、仮設住宅からの退去を迫られている。
〇公共の復興住宅は団地形式で、抽選で選別され、住人の絆がなくなり、鉄の扉の奥に入るような孤独な居住形態が懸念される。
〇シェアハウスの様な住まいがほしいと、仮設住宅自治会長で詩人の藤島さんが活動するも、進展なく、今年の3月末実情を聞きに行く。「共生型復興住宅 (シェアハウス)に関する請願(CHAMPの皆さんの署名付)は市議会で3月25日に採択されたが、その後具体的な計画はない。
〇3月30日相馬市役所にて市議会議員「改革クラブ」(民進党)4人と面談。請願の疑問点が判り、原発事故後の南相馬の将来像があること。資金があること も判った。
その後の進展状況
1) 7月7、8日再訪
南相馬市役所にて「改革クラブ」代表を含む5名の方々に3月の疑問に対する回答と現状の問題点を報告し、以下に対する理解を得た。
・工事中の復興住宅㋐はプライバシー重視のどこにもある県営住宅と同じで、一方高齢者用としての介護老人福祉施設やグループホーム㋑は主体性が無く受身で 病院の様である。避難者は高齢者が多いものの自立しながら共生する住まいを望んでいる。シェアハウスという呼称は都会の若者向け住居と受け取られ易いの で、「コミュニティーホーム」又は「みんなの家」に改称し、現状の復興住宅の概念を広げてもらい、㋐と㋑の中間領域≪自立共生住宅≫が求められること。
・仮設住宅の居住者は昔の暮らしと比べ、今は子供や孫と離れ、畑や庭もない。せめて仮設住宅で苦労を共にした仲間との絆を生かし、自立共生したい。診療所 や病院支給の薬は異常に多く、薬漬けから脱却出来る助け合い生活をしたい。
・将来は避難者住民のみならず、母子・父子家庭、祖父母のいない子育て世帯も住まうことが出来、子育ても共同で世話が出来る新しい南相馬の10か年計画に 沿うものにしたい。
次のステップに進展するため「南相馬市の職員を含めた勉強会を早急にしたい」との提案が渡部改革クラブ代表から出された。
2) 8月29,30日再訪
8月30日南相馬市会議室で再び「改革クラブ」議員と協議。市職員の参加は無い中、具体的提案として、モジュラーハウス案・仮設住宅アンケート結果・工事 金額概算・生活の経費案を提示。また早急に進められるよう大きな住まいの活用案も検討、権利関係で進展できない事例も説明した。
改革クラブ小川事務局長の手配で、桜井相馬市長(民進党)に面会が出来た。
残念ながら市長には協議内容が伝わっておらず、「一部の人たちだけに優遇する案は難しい」旨の発言もあり、今後の課題が見える。 その後、改革クラブ鈴木議員より自邸の一部を「みんなの家」第1号モデルとして提供したいとの申し出があり、9月5日に再訪することになった。
3) 9月4,5日再訪
鈴木議員宅を訪問、ご自宅そばの別棟に、平屋約125㎡、6畳押入れ付5部屋があり、約49㎡居間兼食堂、トイレも2つ・大きな浴室もあり今まで見聞きし た中で最良の物件であった。更に家庭菜園(畑)もあり申し分ない。しかしながら、入居する人を厚生年金生活者と想定すると1万5千円/室/月で合計7万5 千円/月の家賃しか支払えないため、賃料で折り合えないことが判明した。
今後の課題:CHAMPのボランティアはこれで終わってはいない。これからが福島支援のはじめとして考えてみたい。皆様のご支援も頂きたい。
●山の会
秋の山紀行(日和 田山から巾着田) 原田規義
今回の山の会は日和田山だけでなく、秋の紅葉に変わる巾着田の曼珠沙華見学という、おまけがついた大変ユニークな企画でした。 皆さんの思いが通じたの か、今日は前日までの曇天が嘘のように晴れ渡りました。そんな中を木村幹事以下29名が飯能の駅前に集合し、日和田山目指して出発しました。ところが、石 器時代の住居跡を見物したあたりから早くも汗が噴き出る始末。
今日の山行きは一体どうなることかとちょっと心配になりましたが、その暑さも麓の樹林に入るまででした。体操を終えて木漏れ日の中をしばらく進んでいくう ち、男坂女坂に遭遇しましたが、我々は迷うことなく女坂を選択。ここから続くつづら折りの急な坂道を何とかこなしながら、鳥居のある展望の開けた突端に出 ました。ここからは眼下に飯能の市街が見渡せ、その手前には後半でいく予定の巾着田がその周囲を高麗川に囲まれて、餅がプクッと膨らんだように突き出てい ました。鳥居の背後にある金刀比羅神社を抜けてさらに30分くらい登ったところに、日和田山の頂がありました。その山頂から眺める飯能市街の景観は誠に素 晴しく、コーラス部の人達のあれはもしかしたら聖望学園では?などとの語らいを聞きつつ、そこで昼食の時間となりました。山本照子さんからの差し入れを頂 いたりの食事も済んで、川崎さんによる写真撮影が終わると後は下山あるのみ。下りは今まで登って来た道を折り返すわけで。急な坂道を滑らないように全神経 を集中して下山しました。
麓に降り立ってからは、本日の第2行程です。巾着田の真ん中は一面コスモスの花畑になっており、そのまわりを巾着袋のようにぐるりと高麗川が取り巻いてい ます。我々は大部分の花がその最盛期を終わった中を、川岸に沿って進んでいき、所々に咲き誇っている曼珠沙華の群生を愛でたのでした。土手の途中であいあ い橋を渡り対岸の高麗民族資料館で小休憩した後、本日の最終目的地に向けて出発しました。今回は秋葉さんという地元に強い方の参加もあり、その先導で市道 をひたすら歩いていくうち、道中で芙蓉の花を見つけました。そこで川崎さんに聞いてみると、なんと<酔>芙蓉だとのこと、これは粋な名前だと感心したもの のこれは呑兵衛の証拠かも! 1300年もの歴史ある高麗神社をゆっくり見学した後、7台のタクシーに分乗して喜楽里別館に到着しました。山本儀子さんは 下山後一足早くこちらに直行された由、我々がお湯につかって汗を流すのを待ってビールで乾杯と相なりました。お陰様で楽しい秋の行楽となりました。それに しても今回の山の選定にあたり、下見を3回もされたとのこと、木村さんのご苦労に対し改めて感謝する次第です。
秋の例会 日和田 山から巾着田 北條淳子
池袋から1時間、緑広がる風景を車窓に見ながら、高麗駅へ。色とりどりの登山姿が高麗駅の階段を埋めつくし、その数の多さにこの土地の知名度をあらためて 知る。先日までの天気予報はどこへやら、素晴らしい晴天。なつかしい見慣れた顔にご挨拶しながら、久しぶりの「山の会」参加を実感、参加者27名。まずは 駅のそばにひっそりと時を刻む「縄文中期の石器時代住居跡」をひとめぐり。それから金モクセイの香り溢れる道を抜けて日和田山登山口へ。そこで準備体操。 登りの山道に入ると、強い日差しは木の葉にさえぎられ、木洩れ日がさわやかな風に揺れ、小鳥のさえずりや虫の声までが、我々を迎えてくれた。上り坂で息が 切れそうになると小休止。会長木村さんのお心遣いで生き返り、また上へ。粘土質のデコボコ道がぬかるんでいなくてよかった。
やがて、遥か彼方に見上げていた白い巨岩が目の前に現れた。そこからの眺望は素晴らしかった。写真係の川崎さんに1枚目の写真を撮っていただく。そのすぐ 上の地上200メートルのところにある木造の小さな「金刀比羅神社」は、よく風が通るまことに心地よい休み場所で、私はそこに残り、後の全員は日和田山頂 を目指した。さすがCHAMPメンバー! 山頂の様子についてはエッセイスト原田規義さんにお任せしたい。
山頂で食事をして戻ってきた皆さんと一緒にもと来た道を下り、曼殊沙華で名高い「巾着田」に向かう。五百万本の曼殊沙華は限りなく広がっていた。今は最盛 期は過ぎていたが、一斉に真紅に覆われるころは、歩くこともままならぬほどだそうだ。さらにしばし歩いて「高麗神社」へ。7世紀中頃高句麗からの人々に よって建立され、神主は高句麗王族によって代々受け継がれてきたとのこと、堂々とした立派な木造の社殿であった。戦いに敗れ海を渡り、奈良の都を遠く離れ たこの土地に居を構えた異国の人々の心に想いを巡らしながら、タクシー分乗で山の会2度目の宮沢湖温泉へ。山の汗を落として、生ビールで小宴会。秋晴れに 恵まれ、皆さんとおしゃべりしながら秩父の秋を楽しんだ、素晴らしい1日でありました。皆様に感謝です。
チャンプ例会・忘年会のお知らせ
2016年 チャンプ総会と忘年会 (本部・湘南台)
● 日 時: 2016年12月10日(土) 17時~20時
申込期限: 12月3日(土)
● 会 場: 湘南台チャンプハウス 12階ラウンジ 電話: 0466-42-0023
● プログラム: 17時~「本年の回顧と2017年の展 望」 山本代 表
17時半~ 忘年会
●会費 お酒を飲む人 3500円
飲まない人 2500円 (受付にてお支払い)
参 加ご希望の 方は8月20日(土)までに下記へお申し込みください。
チャンプ事務局:事務局は要員が常駐しておりませんので、勝手ながら
お申し込みは下記要領でお願いいたします:
①メール利用可能な方はメールでお願いいたします。
Eメール:info@champjapan.com
(チャンプ事務局のメールアドレスが上記に変更されました)
②メールを利用されない方は、FAXでお願いしたいと存じます。
FAX: 0466-42-0024( 次頁のフォームご利用ください)
3 上記①、②が不可の方は事務局の電話にお掛けいただき、
留守の場合は、必ずメッセージをお残しください。
電話: 0466-42-0023
(上記②、③のお申込みについては確認のご返事は失礼いたします)
2016年 チャンプ関西支部12 月例会・忘年会
● 日 時: 2016年12月7日(水) 18:00より
申込み期限:11月30日(水)
午後6時、開会(山本代表のお話し等)午後7時~9時会食
● 会 費: 8,000円(フリードリンクつき)
● 会 場: 神戸(外国)倶楽部(Kobe Club、一般社団法人)ダイニングルーム内の個室
神戸市中央区北野町4丁目15-1
Tel ; 078-241-2588 支配人 岡部佐和子様
http://www.kobeclub.org/modules/content/?id=1
編集後記
山本代表から継続的に報告のあったアメリカ大統領選挙がいよいよ間近になりました。今回はどん どんひどくな る「けなし合い、叩き合い」にアメリカ国民も嫌気がさしているようです。大部分の日本人はトランプ氏の主張には馴染めないと思いますが、あれだけ人気があ るということはアメリカ国民の現状に対する不満がいかに大きいかということですし、世界的に見てもトランプ氏的な人物が各国で台頭して来ているようです。 トランプ氏はある意味で正直で思っている通りを発言していますが、本心をカモフラージュしてもっと演説の上手な人が現れれば大衆は思わずそちらに投票して しまうかもしれません。第二次大戦前の歴史の過ちを2度と繰り返さないように過去に何があったのかをもう一度見直す必要がありそうです。(中林由行)