CHAMPニュースレター106号

山本代表のメッセージ

Dear CHAMP Members and Members to be:

皆様お元気ですか?
桜満開の時に、この「代表メッセージ」を書いています。

今世界の経済情勢は大揺れですね。当106号がお手元に届く頃にはどのような状態になっているでしょうか。
国内では米価の高騰が止まらず、4/09に政府が追加10万トンの備蓄米を開放するとの発表後も、専門家は目立った値下がりを予測していません。一体どこに備蓄米は流れているのでしょうか。そもそもの減反政策と流通に問題があるようです。

一方、全世界にトランプ旋風「高関税」が吹き荒れています。トランプ大統領は1月20日の就任前から自らをTariff Manと称し、アメリカは世界各国から不当に関税をかけられ<搾取>されてきた、と訴えています。
≪貿易赤字解消と国内製造業の復活≫を目指し、MAGA(Make America Great Again)アメリカを再び偉大にするのだと国民に呼びかけています。

確かに日本を含め多くの国は自国産業保護のため、米国からの輸入品に関税を時に高く課しながら、アメリカ大市場への輸出を拡大享受して来ました。
されど資源に恵まれたアメリカが、世界No.1のGDPを誇る大国であることも事実です。
日々変わるトランプ大統領の発言ですが、相互関税の高さは予想外で、「取引きDeal」しなければ変えないと強気です。

私は前号で2025年は日本だけでなく世界規模の改革の年になることを願う、と書きました。
その≪改革≫の内容は異なりますが、トランプ高関税によって全世界が≪改革≫を迫られています。
特に日本では対米輸出の30%を占める自動車産業に25%の関税がかけられることは、日本経済全体に波及する深刻な問題です。
「取引きDeal」を要求するトランプ大統領に対して、効果的な取引事案を提示することが求められます。

75の国々からDeal申込みがトランプ大統領に寄せられているそうです。但し、中国は全面的に反発しています。
4/10にアメリカは145%の関税を中国製品に課けると発表、中国は125%で対応することになりました。
貿易戦争に加え、株とドル安・米国債売りに起因する金融危機が懸念される事態となり、トランプ大統領は関税の上乗せ分を90日間一時停止すると発表しています。果たしてこの展開はどこに行きつくのでしょう。

CHAMPニュースレター106号