日 時   2019年9月28日(土)10:00~12:00
場 所   青山学習館第2学習室
レポーター 片桐美徳さん
テーマ   Sustainable Development of Tourism(持続可能な観光事業)
参加者   17名(男9名 女8名)他に1名出席予定が都合で欠

向かって右がレポーター

概 要
2015年9月に国連サッミットで採択されたSDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)は2016年から2030年までに持続可能な世界を実現させるため17のゴールと169のターゲットから構成されるアジェンダを採択した。因みに17の目標は、1.貧困をなくそう 2.飢餓をゼロに 3.すべての人に健康と福祉を 4.質の高い教育をみんなに 5.ジェンダー平等を実現しよう 6.安全な水とトイレを世界に 7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに 8.働き買いも、経済成長も 産業と技術革新の基盤をつくろう 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 12.作る責任、使う責任 13.気候変動に具体的な対応を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう
このSDGsの観光事業版をUNWTO(UN World Tourism Organization:国連世界観光機関)がまとめた。それによると持続可能な観光事業の定義は現在および未来の経済、社会と環境への影響、旅行者のニーズへの対処、産業、環境およびホスト地域状況を十分に考慮に入れた観光事業とうたっている。これらの具体例を3点ほど上げたものを輪読後、日本のこの問題への取り組みについての提言としてより二酸化炭素排出量を少なくするため公共交通機関の更なる利用促進や、割りばしを止め自分のはしを持ち歩くよう旅行業者が斡旋するべきとか、可能な限り再生可能エネルギーを使う旅行業を考えるべきとうたっている。また僻地の小規模でその地の人材を活用した観光地を外国人観光客向けにもっと開拓すべきや、航空機ではLCCが二酸化炭素排出削減に効果的と訴えている。輪読の途中及び終了後、ほぼ全員の参加者から多くの発言が相次ぎ大変盛り上がった例会となった。