日     時:2021年1月23日(土)
場     所:各自宅
ZOOM   HOST:宮尾 賢さん
レ ポ タ ー:片桐美徳さん
テ  ー  マ:世界の俳句文化
参  加  者:17名 (男:8名、女:9名)
概              要

レポーター

日本文化の1ジャンルである俳句は世界でも広く愛好されているそうです。世界俳句協会が2000年に創立され、会員は51か国から200名いて、2019年に第10回大会を開催し創立20周年を迎えました。協会長は日本の夏石 番矢氏(東大出身、アメリカ人と共にこの協会の創立者で現在明治大学教授)で協会役員は日本以外からも多くの国から出ています。日本の俳句の基本は5-7-5で季語が必要ですが、世界ではこの通りには行きません。例えば、季語については四季が日本のようにはっきり存在するところはむしろ稀で、常夏の国もあれば1日に四季があるところさえあります。言語は各国の言葉で俳句を創作し、色々な言語に翻訳して鑑賞しますので日本語の5-7-5の音節は適用できません。そこで世界の俳句は3行詩の形をとります。上句、中句、下句の構成を基本としています。松尾芭蕉の「古池や 蛙飛び込む 水の音」は世界でも最高傑作で何百もの翻訳が出ているそうです。
夏石 番矢氏の英文「Reflections on Twenty Years of World Haiku(世界俳句の20年についての考察)」を輪読した後、7人の俳句に加えて第3回世界俳句協会俳句コンテスト受賞作・佳作の俳句を母国語オリジナルに対し、英語訳、日本語訳を輪読しました。
また当英語の会メンバー全員が、アメリカ大統領選挙から新大統領就任までの話題をテーマに、俳句を事前に日本語と英語で創作しレポーターが取りまとめて各自に配布し、ZOOM MEETINGで自作を読み上げて披露し合いました。
また今回特筆すべきこととして、メンバーの知人で日本文化に造詣の深いアメリカ人ご夫妻(コロラド在住)が現地から参加され俳句も英語と日本語で創作して事前登録しメンバーと同じように活動していただきました。ZOOMだからこそできたことでした。

参加者全員