日 時:2022年5月28日 10:00~12:00
場 所:各自宅
方 式:ZOOM
ZOOM HOST:宮尾 賢さん
レポーター :村田重章さん
テ ー マ :(サイバー無秩序の終焉なるか?)
資 料:1.The End of Cyber-Anarchy?/ How to Build a New Digital Order
2.The Battle for the World’s Most Powerful Cyberweapon
出 席:10名 (男:6名 女:4名)
概 要
ZOOMでの使用テキストは資料1のみで資料2.は自宅での事前参考資料としました。レポーター以外からもスパイウェア関連で日本語の解説資料の提供やレポーターからもWeb2点が追加され合わせて新聞記事の提供がありました。資料1の輪読に入る前にレポーターがサイバー攻撃の実態を世界地図上に動画でプロットしたウェブサイトを各自のPC上に映し出していただき、そのすさまじさに驚かされました。(下のスクリーンショットは一瞬の静止画ですがご覧ください。)
さて本題ですが、パラグラフごとに輪読し、その都度レポーターが補助説明を行い、参加者からも活発な発言が相次ぎました。実は内容がかなり専門的で用語も難しく、発言は日本語が多くなるかなと予想しましたがほとんど英語で行われました。サイバーは陸、海、空、宇宙に加えて第5の戦力と言われ、目に見える従来兵器と比べて目に見えず、スピードも一番速いロケットより格段に速く一瞬にして世界の果てまで届き、しかも広範囲に及ぶことができます。更に厄介なことに攻撃者の特定が困難で国家が絡んでいる場合も想定されるケースがあっても立証は不可能に近く対応が一段と困難になっています。企業を狙ったものでは身代金要求型サイバー攻撃(ランサムウェア)が横行し、システムに入り込んでデーターファイルを暗号化してコンピュータ利用をできなくして身代金を払えば解除して元に戻す手口で、システムの脆弱なところを探して攻撃してくるそうです。国家的にも被害を与える目的で電力等の社会インフラに侵入しサービスをストップさせるなどしてきます。このような攻撃に対応するにはシステムの強靭化を図るしかなく、従来型兵器への対応と違って、犯罪を減らす対策としてパトロールの強化や防犯カメラの設置など社会インフラの強化が必要なのと似てコンピュータシステム環境をサイバー攻撃から守る対応策が重要と訴えています。