日            時:2023年2月25日(土) 10:00~12:00
場            所:各自宅
方            式:ZOOM
ZOOM HOST:宮尾 賢さん
レポーター    :増田美智子さん
テ      ーマ    :民主主義についての自由討論
資             料:なし、但し「分人民主主義」の概要一部抜粋(日本語)を事前配布
参     加     者:13名(男6名、女7名)内挨拶のみ1名、1時間で退出1名
概             要:

レポーター

はじめにレポーターがSmartNews(㈱)CEOの鈴木 健氏著の書籍「なめらかな社会とその敵」の中から「分人民主主義」の部分概要を英語で説明しました。これは短絡的に言えば1票を一人の候補者に投票する代わりに複数の人に1票を分割して例えば0.6票と0.4票に分割して2人に投票してもよく、投票を他の人に委任してもよいという投票システムだそうです。その後で各人に自由発言が求められました。テーマの内容からかなり日本語発言があるのではと想定しましたが、予想外に1時間以上は英語のみでの発言が相次ぎました。
民主主義の問題点は1票を分割して複数の人に投票できる投票システムの提案も投票方法論としてはあるかもわからないものの、ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮の度重なるミサイル発射などに直面し、権威主義国対民主主義国の対立現状から民主主義の抱える課題の発言が相次ぎました。例えばわが国の選挙における投票率の低さ、特に地方選挙の異常なほどの低さは当選した人も果たして有権者の支持を得たと言えるのか疑問が残るなどの問題、杉並区長に女性が初めて当選したが政治の世界で女性が少ないジェンダーの不平等を指摘した発言に対し看護師や小学校教師では女性が多いなど職業により男女比率は異なるとの声や、大学等の高等教育では成績順に並べたら上位は女性が占めるとの指摘や、これを受けて大学医学部入試では女性に対し一律減点扱いが次々発覚した不公正問題があったことや、”Quota制”を導入すべき等次々に議論が展開して行きました。ある国際調査で日本の民主主義成熟評価は160数か国中で16位であったとの紹介もありました。また民主主義について英国のウィンストン・チャーチルが第二次世界大戦後に発した「民主主義は公正な制度ではあっても多くの欠点も併せ持つ」といった趣旨の言葉も紹介され、例えば物事の決定プロセスが長く遅くなる点や、衆愚政治に陥りやすい欠点などが紹介されました。そのほか書き出したら切りがないくらい話題が出ましたことを申し添えます。前述の通り前半は日本語は全く出ませんでしたが半ば過ぎ頃から徐々に日本語での議論になり、終盤で再度英語の戻して終了しました。

参加者全員