日 時:2024年7月27日(土)10:00~12:00
場 所:各自宅
方 式:ZOOM
ZOOM HOST:宮尾 賢さん
コーディネーター:高橋嗣雄
テ ー マ :コンピューターによる天気予報
資 料:How Do Computer Simulate and Predict the Weather
参 加:6名(男:4名、女:2名)
概 要:
本会は都合により欠席者が多く小人数による会合となりました。天気予報は40年前までは何百年にわたり人手により行われ、特に電話や電報といった通信手段のない時代は、空を見て肌で感じることで1~2日先を予知するのが精一杯で、正確度からは程遠いものでしたが、1800年後半から1900年初頭になると、より科学的になり気象情報交換網も整備され広範遠隔にわたって情報交換できるようになって来ました。コンピューター導入前までは気象専門家がが各種の気象観測から気象データを集め、上空の状況もバルーンを飛ばしてデーターを採取し、地図に天気図を手書きして予報を行っていました。気象予測の科学的深化に伴い、気温や気圧、湿度などの気象データは互いに影響し合っているため、その関係性を方程式に表し(具体的には多くの連立方程式)、計算の達人に解いてもらったことが気象へのコンピューター導入のきっかけとなりました。
1950年試行的にコンピーターが使用され、気象予測に本格的にコンピューターが導入されたのは1954年です。その後コンピューター化は発展の一途をたどり、加えて気象観測機器の画期的な進歩とコンピュウター自身の驚異的な進歩で、地球全体の気象が把握できるようになり、輪読した論文時点で計算速度が14,000兆/秒が今や世界最速は1,194,000兆/秒です。更には参加者から今後は量子コンピューターの時代になるとの指摘もあり、そうなると更に桁外れの処理スピードになりますが、気象専門家の見込みでは量子コンピューターにも弱点が予想され、スーパーコンピューターと量子コンピューターの共用となる見込みが高いとの見解が出されました。