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山本代表メッセージ
Dear CHAMP Members and Members to be:
このニュースレター93号がお手元に届くのはほぼ1月末と思いますが、改めて新年のご挨拶を申し上げます。
コロナ禍が収束の兆しを見せようとしていた時に、オミクロン株という新型変異ウィルスが発生し瞬く間に世界に感染を拡大してしまいました。日本は早々に水際対策を立て、日本人帰国者を含む海外からの入国者の全員検査と入国規制を敷きました。されどその努力も適わず、12月下旬には市中感染が出て、新年1月には沖縄初め30都道府県でオミクロン株の市中感染が急増しました。オミクロン株の重症者はデルタ株に比べて1/10とのことですが、急激な感染拡大が続くと医療崩壊が必至です。感染しても症状がはっきり出ないというのも油断できない状況です。
皆様はブースターショット(3回目のワクチン接種)を受けられましたでしょうか?
私はまだ接種券を受け取っていませんし、在住の藤沢市では高齢者でも2~3月とのことです。COVID-19と欧米で呼ばれる新型コロナウィルスが日本に襲来してほぼ2年になります。ですが未だに国産のワクチンが出来ず、ファイザーやモデルナなどの海外ワクチンに依存せざるを得ない状況です。日本は先進国だ、と思っていた国民の失望と焦燥は誰もが共有する気持ちではないでしょうか。戦後(この言葉が随分古めかしく響く時代となりました)ほぼ77年の現在、ワークホリック(仕事中毒)と呼ばれる程働いて日本の経済を復興した高齢者世代の我々にとっては、まことにもどかしく、肩透かしを食った感じさえ抱いてしまいます。
新年に思うこと:
コロナ禍は国の在りようを見直す機会と時間をもたらしました。医療体制の不備、デジタル化の遅れ、30年間続く経済低迷と高いはずの生産性の低さ、世界No.3の経済大国の現実です。
私は最近、現在の日本が置かれている立場と状況は、私達が黙って我慢した結果でもあると考えます。その背景には文句を言わず、声を上げないことが美徳とされた東洋文化があったからではないでしょうか。されど私達が看過していた間に、2022年の日本は大変微妙であやふやな状況に置かれてしまっています。
皆様に1/07金曜日の新年ご挨拶メール(本号10頁掲載)でお伝えしましたように、一番心配なのは多くの国における利己主義思考の増長です。多様性を認めず、寛容に欠ける社会が拡大しています。平和的な共存こそが地球の存続を可能にする、と私は信じています。
国防のために軍事力を増大せよでは決してありません。逆にそのような短絡的な考えの政治家に、日本の平和主義を理解してもらうための外交力と説得力を国際社会で高めよ、と提言します。
話は少し飛びますが、新年1月初めに沖縄の米軍基地でオミクロン株のクラスター感染が起きた時に、そしてそれが他県の米軍基地でも広がった時、日本政府は国内の感染防止策を基地内で実施すらしてもらえず、基地内の検査もできませんでした(1月10日時点で14日間の外出制限実施の合意をやっと得られた)。まるで77年前と同じ様で、この状態に愕然とした日本国民は大勢いたと思います。戦争の悲惨さを知っている日本は、なぜもっと平和共存の大切さを声高く、自信をもって世界に発信できないのでしょうか?
パンデミックの中で迎えた2022年の元旦に私はこのような思いを抱いていました。 だから、「789運動」を提案します。明るい未来のために、皆様の知力と経験でご支援下さい。
チャンプ例会のご案内:
関西支部例会は2月18日(金)17:00~20:00由緒ある神戸倶楽部で開催します(本号10頁)。16:00からバーラウンジも利用できます。チャンプ本部の例会は、2月24日(木)13:00~15:00に開催します。湘南台チャンプハウス12階ラウンジにおける最後の例会です。ご希望者参加の昼食会は11:45~12:45に同じビル2階の和食店一喜で開きます(本号10頁参照)。
皆様との再会を楽しみにしています。
Best wishes,
CHAMP代表 山本儀子 Noriko Yamamoto
アメリカよもやま話 Noriko Yamamoto
2020年2月以来渡米していない私ですが、大学2年から50年近く在住したアメリカの国情が気になります。市民権こそ取得しませんでしたが、母校南カリフォルニア大学のあるロサンゼルスは私にとって第二の故郷です。アメリカの大学はパートタイムで仕事しながらでも学業に勤しめるよう様々な奨学金制度のある豊かなお国柄でした。そのアメリカが現在とても心配な状態にあります。アメリカの調査機関による報告やメディア、そして長年の米国人友人たちから聞こえてくる主な懸念は下記のような話題です。
1) なんと言ってもオミクロン株の急激な増大:1日平均1,000人の死者を出しており、抗原検査へのアクセスが十分ではなく、連邦政府の発表とアドバイスが混乱していてバイデン政権に対して多くの市民が不満を抱いている。
2) 次に挙げられるのは2022年11月8日火曜日の中間選挙です。上院の1/3議席、下院の全議席、39の州知事が改選される大選挙です。歴史的に中間選挙では現職の大統領とその党が負ける、というデータがあります。オバマ大統領とクリントン大統領の時も民主党が多数の議席を失いました。就任1年のバイデン大統領は≪大敗≫の危機にあると予測されています。現在の支持率42%は、過去70年来の最低値だそうです。アフガン撤退時の不手際、オミクロン株対策の混乱、インフレ対策への不満、など不支持要因が多々あります。外交的には中国・台湾・北朝鮮・中東・欧州、& ロシアとその課題は山積みです。さらに移民問題もひっ迫しています。2020年には国境(主にメキシコとテキサス)で170万人が不法侵入で捉えられました。低賃金で働く移民はコロナ禍で低迷するアメリカの雇用市場を脅かす、と移民阻止者は言っています。
3) そして民主党内の分断がバイデン政権の指導力を弱めています。バイデン政権の提案政策が
上・下院を通過しないのは、共和党の反対だけでなく、党内の分断も原因です。民主党は主に保守派Conservatives: 中道派moderates: リベラル派liberalsの3派に分かれていると言われますが、リベラル派が提唱する社会主義的な政策には民主党内でも異議を唱える人が多いです。二人の民主党上院議員が反対してBuild Back Better*プランが議会を通過しないのはその一例です。中間選挙で共和党が突き込む背景が十分あると言えましょう。
CPI(消費者物価指数)が昨11月に前年同月比6.8%上昇を記録し、その主な原因はガソリンと食料品価格の上昇にあり市民生活を直撃しています。歴史的にガソリン価格と大統領の支持率は反比例しています。インフレ抑制策が今後のバイデン政権の行方に大きく影響するでしょう。
このように現在アメリカでは国内に抱える問題が多く、外交政策への対応が手薄になる心配も指摘されます。民主党は、2020年1月6日のトランプ支持者による連邦議会議事堂への乱入がトランプ前大統領の企てによる「暴動」であることを証明しようしていますが、立証の可否は定かではありません。トランプ氏の人気が依然として高い理由などは前号でも書きましたが、今年11月8日火曜日の中間選挙がアメリカの将来を左右する選挙となることは明白です。
一つ興味深い現象が起きています。それはアメリカの低賃金就労者の自発的離職です。高い賃金の仕事を探すというのが主な理由ですが、コロナ禍給付金を受けて失業していた方が収入がいいという現実があるからとも言われています。低賃金者に限らず、働き方の見直しを決意して離職する高所得者も増えているそうです。一方、失業率は12月3.9%に低下し、企業は雇用募集しても人材獲得に苦戦する状態が報告されています。日本でも給付金に関しては様々な評価がありますが、アメリカのこの現象は注目すべきと思います。
*就任に先立ち米国大統領ジョー・バイデンによって提案された立法の枠組み。これには、気候変動の影響を減らすために割り当てられた資金に加えて、COVID-19の救済、社会福祉およびインフラストラクチャへの資金が含まれる。 (ウィキペディア)
総会・忘年会報告
(チャンプ本部主催の2021年度総会兼忘年会は12/11に開催され、25名の参加がありました。以下はその報告です。例会としては第82回になります)
16:30には三井ビルの59階「三井倶楽部」会場には安斉さんと高橋さんが受付を設定され、待ち受けていただいていました。
早めに到着された方は自由に歓談が始まり、お元気な姿でお互い報告しながら、いつものChampの皆さんの雰囲気が作られました。
超高層からの眺めは遠くに北の山並みも見え、近くの高層ビルの照明が美しく、久しぶりの東京の日没後の景色でした。
長いテーブルにちょっとお互い隣との距離を開け、正面にはアクリル板があるものの、25名の着席と同時に、17:35安斉さんのMCで、総会と忘年会が始まりました。
山本儀子代表によりゲスト紹介があり、ミラノ生活から日本に戻られたデザイナーの久保雅彦さん(大きな鉛筆画や写真もされます)、以前退会された宮下えり子(元三井ホーム)さんも川越での絵画や趣味の会などされながら、今回は久々に参加され、山本さんのご友人の三島俊介さんもゲスト参加で紹介されました。
いつもの代表からの最近並びに活動方針では、ニューノーマルが今やノーマルになっている現状の中、なぜ日本だけコロナの影響が少ないのか?マスクの徹底や、室内では靴を履かない生活や清潔なゴミのない国ではないかと言われていますが決して油断しないようにしましょうと提案。政治や経済の分野では世界情勢は不安定化し、在米生活が長い山本代表もアメリカの弱体化と、百年、二百年計画で営々と伸びてきた中国により、専制主義台頭し、危機迫る台湾情勢や東欧の不安定も増し、真剣に考える情勢です。経済の分野でも物価上昇など、株の不安も増して将来が不透明です。コロナ禍の影響はまだまだこれから出てくると予測します。
こういう時代だからこそ、チャンプの存在意義が増し、チャンプの真価が発揮される時だと思います。世界平和と次世代のため、私達は周りの人たちに声をかけ、行動いたしましょう。先日99歳で亡くなられた瀬戸内寂聴さんが“自分の今の行動がどれ位の成果をもたらすか判らないけれど、行動せねばならないのです”とおっしゃったことを思い、皆で助け合い、一緒に頑張りましょう。
2022年3月31日で建物オーナーとの15年契約が切れる湘南台のチャンプハウスは当初の目的はすべて果たせませんでしたが、上野役員・宮尾顧問・中林役員のご支援を受け、赤字に一度もならず、わずかの黒字で終わることが出来ます。今後は山本さんが購入した埼玉県飯能日高で「チャンプの家」を開設します。
池袋から38分で飯能に着きバスで12分の2階建て住居、1階だけで80㎡あります。5~6人は宿泊できます。いつでもオープンです。ぜひお越し下さい。今後の例会は便利な都心で、年4回開催致します。引っ越しは新年3月です。
活動会はコロナ禍のため開催が少ないものの、「英語の会」はインターネットでZoomも使い継続しています。他の会も活動再開を検討中と聞いています。
当会の終わりには、アメリカから空輸された山本さんからのクリスマスプレゼントのチョコレートをお一人ずつ、また、宮下さんから手作りのマスク(麻の葉の模様:厄除けの意味)Especialy for You-の可愛いタグ付きがあることも伝えられました。
18:00中林さんと松村さんのフルート演奏
その前に、健康第一のお話:お二人は6グループのサッカーチームにそれぞれ別に参加され、リーグ戦を終え、最優秀チームとして決勝戦を昨日され、1:0で中林さん参加チームが優勝、松村さん参加チームが準優勝の報告後、よく知られた演奏
① 花は咲く、②ムーンリバー③日本の四季メドレー・・・・・・・・・・・・・・・
④愛の挨拶 が演奏されました。拍手喝采
お二人の演奏と指揮により、みんなで合唱(マスク着用のまま)
① 見上げてごらん夜の星を ②White Christmas
18:35から第二部の忘年宴会になりました。
ビールで乾杯 フリードリンクで、オードブル2皿、スープ、魚料理、肉料理、デザート、デザート、コーヒ-のフルコースを、お話ししながら堪能しました。
最後に集合写真を撮って20時25分お土産をいただいて帰宅につきました。
帰りの電車待ちの中、Champ Lineの会にもメッセージが届いていました。
(文責:手島達夫)
関西支部例会報告
関西支部では昨年11月に芦屋のベリーニで忘年会兼例会を開催して以来丁度1年ぶりの11月例会となりました。関西では大阪、神戸、京都が持ち回りで例会を行っていますが、2月に京都で計画していた例会がコロナ禍の第2波により中止に、9月に予定していた秋の例会も第5波が収まりきらず延期となって、ようやく今回11月16日に、大阪本町の「味吉兆 ぶんぶ庵」での例会となりました。
山本代表からの「アメリカよもやま話」は、本部の10月例会でのお話(既にNewsletter No.92 に掲載)に、その後の話題もA4メモ1枚にまとめアメリカの現状、課題についてお話いただきました。コロナ禍への対応/中国、東アジア、ロシアへの対応/移民問題、そして、バイデン大統領の足元の民主党内に於いても保守派、中道派、リベラル派の分断化など。又、ランサムウェア問題/COP26対応等々についてです。中でも、「中国の脅威をひしひしと感じていて「軍備もアフガンから急遽撤退して東アジアへシフトしようというのに、最前線の日本はどうして危機感も無くのんびりしていられるのか信じられない」というのがアメリカから見た日本の印象だということです。
久しぶりにリアルでの会合となったせいか、「アメリカよもやま話」の各話題をきっかけにあちこちで意見交換する声(私語?)もガヤガヤと盛り上がりをみせてきたので、ここらで食事を始めながら、支部長木下さんからの話題提供「地球の来し方と温暖化」は後にして端から順番に近況報告をして頂くことになりました。
今回の出席者は山本代表を含めて木下支部長、浅野様、北沢様、辻様、長田様ご夫妻、藤原様、加納様、岡田の10名です。欠席者の中にはコロナ禍が落ち着いてきた今、急に仕事が動き出して都合がつかなくなった方もあるようでしたし、一年振りと言うこともあり、連絡担当の岡田から出欠を取る中で近況を聞かせて頂き、そのメモを配布報告致しました。皆さんお変わりなくお過ごしのようでした。
参加者からの近況報告は多岐にわたりましたが、コロナ禍の下でも可能なゴルフや釣り、普段してこなかった“我が街歩き”など三密を避けられる屋外での活動や、単独で出来る絵画などの作品作りに勤しまれているようです。
それらの中からトピックスとして順番に;
浅野様>最近はリノベーションやコンバージョンの件名ばかりが増えてきたが、これもまた設計者としては面白いテーマであるとのお話。そして、これまでの仕事の記録の一つとして、多くの作品のうち戸建住宅に限って「プラン・パース集(39作品を24頁に)」にまとめられたと云うことで、これは参加者に配布頂きました。/
長田様の奥様>フラダンスのエクササイズをSNSリモートで行ったりしたが、これは鏡とは左右が逆になり言葉と画像の左右が反対になったりして混乱し、やはりリアルでないとうまくゆかないというお話。/
岡田>毎年続けている町家の技術に関する勉強会「町家をトーク」はコロナ禍で昨年度は下期6ヶ月6回のみの開催でしたが、今年度は更に来年1月からの第4四半期3ヶ月、3回のみ開催予定で準備を完了、その案内チラシを参加者に配布しました。/
北沢様>ゴルフと能で充実の日々。来秋2022年の11月19日には「京都観世会館」でちょっと重い舞をするので現在それに向けて励んでいるので、こうご期待。皆さん宜しくとのこと。―そこで早ばやと、来年の秋の例会はこれに合わせて京都で開催することと決まりました。/
長田様>神戸で波止釣りクラブ「黒鯛人」の会長をされていて、釣り人・渡船業者・釣り具屋さんなどから構成される大阪府釣り団体協議会の役員もされていますが、4年後の大阪万国博やその後のIR(統合型リゾート施設)建設を見据えた計画が進んでおり、大阪湾の釣り場(釣りに格好の堤防など)のなんと半分くらいが無くなって(使えなくなって)しまうかもしれないという事でした。波止釣りというのは、これら釣り関係者が使用権者と自治体の行政がそれぞれ折り合いをつけて市民の活動の場を提供し、そこで釣りを楽しみ、関連する商売もしている訳で、この問題に関しての港湾行政との折衝もその団体メンバーの結束が大切というお話でした。/
加納様>中国に2年前に行った時の霧氷の「武陵源」の写真をもとに、今日来る前に水彩画を描き上げてきたので非常に気持ち良い。最近「住育協会」の関係で仲良し4人組の学生さんと活動する機会ができたのだが、最近の学生は既存企業への就職などに拘らずグラフィックデザインをしたい、農業をしたい、マッサージ師になりたい、情報系の仕事をしたいなど、自分で事業を始めることを考えている。そして住むところを探しているというので古民家をシェアハウスとして使ってはと紹介したら4人でけっこう金をかけずに工夫してインテリアを住みやすくし、きれいに使っているので男でもそういうことができるのかぁと驚いた(因みにインテリアコーディネーターは大半が女性)、という、今どきの若者の感性、価値観、事業化意欲の一例として興味深いお話でした。/
辻様>9月は3か所で同時に展覧会に出品して忙しかったが、6時に起床してから夕食後の行動まで、ウィズコロナのゆっくりした一日の生活時間割が定まってきた。妻の勧めで車を止めたが、中途半端なところへはやはり車が無いと非常に不便。そこで電動自転車を買ったのだが、乗ってみると自転車ほど怖いものは無いと実感した。/
藤原様>4月に仕事を止めたが、大阪生まれなのに地元大阪の地を知らなかったことに気づいて、北浜~東横堀川~本町船場~長堀辺りの我が街浪速探訪をしている。
最後に今回の幹事でもある木下支部長から>リサイクルやリノベーション、SDGsも結構だが、目の前では賃貸している住宅をぼろぼろに使い倒して返してくるのばかりが増えるご時世で、大家としては堪ったものじゃない。
COP26などでも地球の温暖化を産業革命以前の気温から1.5℃の上昇までに抑えようと決めて、各国が脱CO2の行動目標をそれぞれの都合に合わせて立てて、国家間の争いのような事をやっているようだが、炭酸ガスと地球温暖化との関係を解っている人は少ないのではないだろうか。ということで、40億年に亘る地球の温暖化寒冷化の変動と二酸化炭素の濃度の変化の相関について、又、その基本的メカニズムとしての地球における炭素循環の大きなサイクルについて、書籍「地球46億年の気候変動(?)」から抜粋した変動グラフや図を提示し解説して頂きました。
40億年の歴史を見れば地球は寒冷な時代(平均気温15℃)、温暖な時代(同20℃)、スノーボールアイスの時代(同—40℃)の気候変動があり、現在の寒冷な時代にあっても過去40万年間の長い目で見ると氷期には平均気温が7℃、間氷期には19℃の10万年毎の波があり、現在はこの範囲の中で氷期から間氷期に向けて移行中の15℃からたった1.5℃の上昇を抑えようと問題にしているということです。
宇宙的規模、地球環境学的視野からすると、到底人類の力でコントロールしきれるものではなく、地球温暖化要因をどれだけコントロールしたらどの程度の成果が上がるかは本当のところ定かでない。しかし現時点で現在の地球上で起こっている、或いは今後起こるだろう災害(巨大台風・ハリケーンや海水面上昇でツバルが水没やベネチアのサンマルコ広場の浸水常態化など)のことを考えると、温暖化の要因を見定めて少しでも良い方向に一日でも長く維持しようという事かと思うが、そこに利益至上主義的企業の思惑がバイアスとして掛かっていることも現実だ。とのお話でした。
コロナ禍の第5波が収束しつつある今、関西でも一流の懐石料理を味わえる幸せを感じつつ、最後に次回開催は2月に神戸方面でと決め、神戸の前田潤様に幹事をお願いすることとし、集合写真を撮り早すぎる年末の挨拶をして、イルミネーション輝く御堂筋へ三々五々に解散になりました。
(※太字は、当日資料配布が有りました)
(文責・岡田 優)
新連載:私の良い加減レシピ
「マイ揚げパン」中林由行
家では揚げ物をなるべくしないという人が多いようですが揚げ物大好きな私は春巻き、コロッケ、フライドポテト、エビフライ、紙カツ、卓上天ぷら、ピロシキ、などをよくつくります。軽食としてカレーパンが好きなのですが、これを自分でつくれないかと始めたのが「揚げパン」です。
主材料 : ①ロールパン(塩バターロールでも干しブドウ入りでも、丸形がいい)
充填惣菜:①カレー(水分を少なめにする、ドライカレーでも)、②ポテトサラダ
③ひき肉のそぼろ、④肉まんの中身、⑤ピロシキの中身、⑥あんこ、その他適宜
つくりかた
①ロールパンに水平に切れ目を入れて最後1cmほど残す。
②パンの中身をスプーンなどで上下とも取り除く(どの位の厚みを残すかは好みで)。
③総菜をパンの中に詰めてしっかり押す。
④小麦粉を溶かした液をパンにからめ、パン粉をつける。
⑤180℃ていどの油で上下を揚げる。
(取り出したパンの中身は乾燥して砕いてパン粉として利用)
メリットとしては保存がきくので小腹がすいた時の軽食として便利というところです。
私のちゃらんぽらんスープ 奥田美代子
『最強の野菜スープ』熊本大学名誉教授、前田浩博士の本を参考に、 初めてこのスープを作った時の感想は、「ハーブと少量の塩コショウだけなのに、なんと野菜本来のやさしい滋味!」でした。
レシピ―は何もありません。野菜をただ柔らかく煮るだけです。ただしハーだけは、お好きなものをお忘れなく!
手元にある野菜を何でも使います。最低7~8種類から10種類くらいが目安。因にこの写真のスープの具材は、ハーブ類、玉ネギ、キャベツ、セロリー、ジャガイモ、レンコン、カリフラワー、カボチャ、パプリカ(赤、黄)、打ち豆、エノキ、生シイタケ、11種類でした。
根菜、果菜、花菜、葉菜、キノコ類、大豆(乾燥した打ち豆や調理済みのものが便利)などをバランスよく入れるのがポイントです。
そしてハーブはmustです。私はローレルとローズマリーは必ず使います。どちらもフレッシュなものを。ローレルは隣の公園の一角に立ち並ぶ木の枝から2~3枚の葉をちぎってきます。ローズマリーはスーパーで。瓶詰のハーブは8種類くらいブレンドされているものもあります。(Herb de Provence など)。ハーブはそれぞれ主張する野菜の個性を美味しく束ねてくれるオーケストラの指揮者のような存在ですね!
調理法は、適当に切った野菜とハーブを鍋に入れ、ひたひたの水で火にかけ柔らかくなるまで。火加減は沸騰後は中火以下でコトコト30分くらい。好みのブイヨンを加えることも。
煮えたら冷めてからフードプロセッサーなどでポタージュ状に。パイレックス容器に入れて冷凍。いただく時は解凍してそのまま食卓に出せるので便利。以上が基本のスープですが、牛乳や豆乳で割って飲むスープにも。
ポタージュのトッピングは、例えば写真のようにとろけるチーズを乗せたり、孫たちは茹でたソーセージも加えたり。ほたての貝柱のバター焼き、ホウレンソウ添え。カレイ風味の鱈のソテー。まは、おじやとしては、油抜きした厚揚げに深谷ネギや半熟卵乗せてポン酢しょうゆ少々とか。
孫たちにもこの野菜スープは定着し始めたようで、野菜嫌いでも知らない間に野菜をたくさん食べているようです。葉物野菜を一緒に煮ると仕上がりの色があまりよくないですね。(本では緑の野菜を集めたスープも紹介されています)私が気になったのがビタミンCでした。基本的に野菜はあまりぐつぐつ煮ない方がいいのではと思っていましたので。
しかし前田博士によれば、野菜そのものを30分くらい煮ても、実験室でビタミンCそのものを単独で加熱して得られるデータほどは壊れないそうです。それよりも注目すべきは、柔らかくなるまで煮ることによって、野菜の細胞壁が壊れてファイトケミカルという強力な抗酸化物質がスープに流れ出てくる。このファイトケミカルの体内での働きこそが最強のスープといわれる理由だそうです。詳しくはどうぞ本を参考に。今は飽食の時代とか言われますが、本当にそうなのでしょうか?そして地球の近未来を考えると、そんな呑気なことを言っていられないのかも知れませんね。
このスープは、活性酸素から体を守ってくれるという最強の利点に加えて、例えばブロッコリーの太い茎の、固い皮を取り除いた柔らかい部分は全部使うとか、野菜はなるべく皮のまま使うなど、食材をできる限り使い切るという点で、CO2を、雀の涙ほどではありますが削減しながらSDGsに貢献できるのではないでしょうか?
私のいいかげんお雑煮レシピ 長部由美子
一年に一度だけですが何十年も作り続けております。見た目は美しくありませんが作り置きが出来、味は気に入っております。
【材料】8人前 牛肉しゃぶしゃぶ用300グラム、大根10センチ、サトイモ中3個、シイタケ3個、焼き豆腐1丁、しらたき大袋1袋、水1800cc、お餅を入れて7種になります。
【調味料】砂糖 大さじ2、醤油大さじ3、みりん 大さじ2、お塩小さじ3~4
【作り方】
1.大根、里芋、シイタケは大体10ミリX25ミリX2ミリ程度の拍子切りに切る。
2.焼き豆腐は1.5センチ角程度に切る。
3.しらたきはあく抜きして水切りして 適当な長さに切る。
4.お肉も適当な大きさに切る。
5.大き目の深鍋にお水と 里芋、大根、シイタケをいれ煮る。野菜が煮えたら しらたき、焼き豆腐をいれ調味料を加えて再度沸騰させ最後にお肉をいれます。
6.お肉がにえれば出来上がりです。
あくが出ますので取り除く。最後に好みの味に調整する。
〇ここまでが12月31日の仕事です。新年温めて焼いたお餅を入れていただきます。
会員寄稿
大矢邦明≪スペインの光≫展を見て 山本儀子
マドリード市在住の大矢さんはチャンプ会員になって2022年6月で10年になります。
日本在住でなくても、入会して下さったことがとても嬉しかったのを記憶しています。
大矢さんは山梨県甲府市出身で、甲府南高校から千葉工大電子工学科を卒業後、マラガ大に留学され、その後スペイン人女性と結婚、1982年よりマドリードに在住、油彩・水彩・銅版画作品をスペイン、フランス、日本及び米国で発表されています。特に日本ではコロナ禍前まではほぼ隔年毎に各地で個展を開催され、活動の場を精力的に広げていらっしゃいます。
今回は2021年11月17日(水)~23日(火)松坂屋上野店本館7階の美術画廊で個展(39作品出展)を開かれ、私は宮尾運営委員と一緒に11/20(土)に伺いました。マドリードからの長旅の後、飛行場での長時間検査、甲府のホテルで10日間自粛隔離(当時は帰国者全員が陰性でも自主隔離)、毎日のスマホによる行動チェック等々、11月17日の松坂屋個展開催に至るまでの経緯を大矢さんはもどかしそうに、でも詳しく話されました。このような状況ですから、スペイン人の奥様は渡航を諦めたそうです。
日本での個展は毎回拝見していますが、私は段々と大矢さんの絵の色合いと力強さに引き込まれて行く自分に気が付きました。特に皆様に郵送された絵画展ご案内葉書に掲載されている「樹齢千年」(Arbol milenario)油彩 F10の作品は、実に強烈な力と赤褐色の太い幹の鮮明度で観る者を引き込んで行きます。
「樹齢千年」はマドリード市西にあるオリーブの木を2020年に描かれたそうですが、根元の祠のような空洞は人が入れる程の大きさとのことです。この絵を見て、コロナ禍が欧州で猛威を振るう最中の「樹齢千年」オリーブのとてつもない生命力と怒りを感じた人は私だけではないと思いました。その他、コロナ禍で来日できなかった2年間に描かれた最新作を数点拝見できました。大矢さんはスケッチした後に写真を撮って後日着色することはせず、現地で色付けをするとのことです。とても力強い色合いはきっとそこから生まれるのですね。
上野松坂屋での個展の後、12月1日(水)~7日(火)長野県松本市の井上百貨店で個展を開かれ、12/12日曜日に成田出発。マドリードへの帰路は24時間かかったそうです。2022年春には再度来日、各地での個展を予定されているそうです。東京のスペイン大使館で開催される6月の個展では、オープニング・パーティーにチャンプの皆様にお出でいただきたいとのことです。大矢さん、お疲れ様でした。今後ますますのご活躍を期待しています!
大矢邦昭さんの絵画展に伺いました 山田伸代
大矢さんは、コロナ禍で世界中の入出国管理がきびしい中来日、全国各地で個展を開催され、何カ月か滞在し12月に帰国されました。さぞ大変だったことと思います。お疲れ様でした。そんな中、頂いた案内状の絵(写真「樹齢千年」)に魅かれて是非お話をお伺いしたく東京上野松坂屋展に行きました。スペイン在住40年、「スペインの光と影」をテーマに、スペイン人よりスペインの真髄を理解し愛し絵に描き続けておられる大矢さんの情熱と原点についてお話を伺うことができました。電子工学を専攻された大矢さんの絵はデッサンのち密さ、遠近法、抽象、壮大な構図に満ちていて、魔法のようにコンパクトに圧縮されて仕上げられ、光を放っています。画家のエッセンスをもっと知りたいという気持ちに駆られます。絵の題名にも魅かれます。白い村の絵で「宝石という名の村」という題の由来、過去の戦争で実際に通信要塞に使われた「モッチャの塔」の存在感、ご自身が飼っておられたヨークシャ・テリアが自分で作詞してサインをしたという何とも楽しい銅版画「チサは詩人」、お庭の花が咲き誇り花の叫びにつられて描いたというひなげしの絵「花いちめん」(2年前に購入)、ローマ法王に謁見して献上したサンタ・テレサを題材にした「エンカルナシオン修道院(アビラ)」など。スペイン文化やフラメンコについての歴史的な背景など、お話を伺っていると興味がつきません。コロナ感染拡大が猛威を振るいだし充分な感染予防ができていなかった第1波襲来の時、毎年慰問に訪れるマドリード市近郊の老人ホーム2ヵ所でクラスターが発生し両方で100人も亡くなられたことは大矢さんにとりショックで、「命」「生命力」について考え今回の個展のテーマ作品「樹齢千年」を描くことに繋がったそうです。人が入れるほどの大きな空洞がある太い幹は真っ赤に塗られ、青々とした葉をつけた枝は空に向かって突きぬけ絵からはみ出している。オリーブの木がモチーフ。生きていることの証のような気がします。勇気を頂きました。画家(大矢さん)が絵を描くときは、被写体の叫びを聞き、その真髄を感じて一気にデッサンされるそうです。シンプルに描くスタイルは、美術評論家からも高い評価と讃辞が寄せられ画集の巻頭に載せられていました。以下引用「…常に数々の機会において、確かな厳しい洞察によってはめ込まれて造られる、色彩の至上主義をもたらしている…それは、飾り気のない魅惑的な純真さとともに、素朴主義によるタッチとして見受けられる。…大矢邦昭の絵画は深遠さがあり、響き渡る色を好む人達には特に快いにちがいないからである…非現実の世界を暗示するが、しかし、それは現実であり、日常の生活において永続性がある…」1982年4月ラファエル・コルテス(美術評論家)スール紙、および1991年9月ホセ・ゴンサーレス・オルティス(美術評論家)ランサ紙より抜粋。来春、駐日スペイン大使館での個展(6/13-24)が決まっておられるそうです。すばらしいですね。
チャンプ2021年度決算・2022年度予算
ホームぺージのため省略します。
活動会報告
昨年末からオミクロン株の感染もあり、相変わらず大部分の活動会は休止を余儀なくされていますが、いくつかは以下のようにオンライン会議方式で実施されています。
1.英語を共に学ぶ会
毎月第4土曜日にZOOMで例会を継続中。右欄の報告をご覧ください。
(幹事:高橋嗣雄)
2.健康と栄養を考える会
毎月1回、短時間ZOOMで
健康相談等を中心に開催。
(幹事:原田規義)
3.チャンプ・LINEの会
常時自由なトーク交換が行われています。まだの方も是非ご参加ください。
(幹事:手島達夫)
以下は現在休止中です。
4.ゴルフ愛好会
5.スピリチュアル懇親会
6.東京探訪の会
7.山の会
8.コーラスを楽しむ会
9.社会貢献ボランティア会
10.日本文化を語る会
11.海外を見てみる会
12.チャンプハウスⅡを考える会
13.ベビーサイン教室
14.温泉同好会
15.スケッチ散策会(関西)
新年のご挨拶
Dear チャンプ会員の皆様
新年明けましておめでとうございます!
ほぼ2年近いコロナ禍というパンデミックが続いていますが、平穏な新年をお迎えになったことと拝察申し上げます。私は年末はぎりぎり12月31日午後まで諸事万端、忙しく過ごしましたが、おかげさまで兎に角元気にお正月を迎えることが出来ました! つつがなく、という言葉がとても貴重に思える毎日です。
さて2022年はチャンプにとって新たな出発の年となります。
まずお知らせしたいことは、本年3月31日をもって15年間運営してきた湘南台チャンプハウスを閉じることです。≪子育て支援と多世代交流≫をモットーにしてチャンプ会員有志20名の出資を得て、2007年4月にオープン、26戸の住戸と集会室(ラウンジ・セミナールーム・多目的室)の運営してまいりましたが、地元オーナーとの15年契約を満了して無事閉業いたします。チャンプ本部は埼玉県飯能日高分譲地に移転します。但し移転後も、チャンプの目標と活動は全く変わりないことをお伝えいたします。年4回の例会は交通至便な都心主要駅近くの会場を借りて開催します。関西地区では従来通り大阪・神戸・京都で開催します。コロナ禍が収まれば、各活動会の活動は再開されるでしょう。新しい活動会発足のお申込みも受けています。
チャンプの設立理念は、「自分の経験と知識を生かして、自身の向上と社会貢献に役立てる」ことです。成熟年代を楽しく、充実感あふれる時期とし、助け合いと自立したシニア時代を過ごすことを目指しています。私は今こそ、今だからこそ、チャンプの存在意義が増す時だと思います。
次に皆様にお声をかけ、ご協力を仰ぎたいのは日本の未来に向けての活動です。近年の世界情勢を見ていると、日本の将来を心配せざるを得ません。なぜなら、コロナ禍で世界は多様性を認める寛容な人間性を失ってきているからです。昨今よく民主主義が後退して、権威主義が台頭してきていると聞きますよね。私達は民主主義の自由で平等な社会が、権威主義を制する、と信じて来ましたが、どうも世界の趨勢はそれが黙って保証される状況ではなさそうです。民主主義社会のなかで経済格差が広がり、一般市民の不安と不満が増大しているのが現状です。
そこで私は今後新たな活動として、「789運動(仮称)」を提案いたします。7は70代、8は80代、9は90代で、後期高齢者になってからの社会貢献・改革活動です。若者達のように体力はなくても、私達にはこれまで培った知力・経験があります。私達一人一人が貴重な1票の投票権を有しています。私はチャンプの若い世代(40/50/60/70代前半)の会員達の力も動員して、789運動を全国に展開して行きたいと決意しています。これが私のNew Year’s Resolution=新年の決意・目標です。2022年7月活動開始を目指し・準備して、具体的な活動計画を発表させていただきます。どうぞよろしくご支援下さい。
次回例会案内・編集後記
新年がオミクロン株の感染拡大とともに始まるという残念なめぐりあわせになりましたが今年こそ新型コロナに打ち勝つ年にしたいものです。新連載【私の良い加減レシピ】に皆様の寄稿をお願いします。今後の社会情勢はまだ不透明ですが、4月から湘南台のチャンプ本部とラウンジが無くなり飯能に移転することになります。これをひとつの転機としてチャンプの活動の方針や在り方を再構築してゆく必要があるでしょう。会員の皆様のご健勝と、今年が良い年になりますようお祈りします。(中林 記)