INDEX
山本代表メッセージ
Dear CHAMP Members and Members to be:
皆様、梅雨明け前(7/10現在)猛暑続きの毎日ですが、お元気にお過ごしでしょうか?
毎年全国各地で豪雨が増え、気候変動の怖さを痛感します。まことに不安定な日々ですが、備えあれば憂いなしと準備を万端にしておきましょう。
世界情勢、特にウクライナでの戦況は好転の機がなかなかありません。歴史に学ばない人間の現実を目の当たりにすると、犠牲になっている庶民をどうすれば救えるのかと問い続けます。怪情報が飛び交う世界では、ウクライナだけでなく、ロシアの庶民そして両国の従軍者も犠牲者です。戦争は愚かであると判っていながら、権力者の思惑に振り回されるのはまことに悲しい限りです。何はともあれ、戦争を終結することが先決です。
チャンプ設立25周年記念イベントの会場と日時が決定:
会場は横浜市営「大倉山記念館」、日時は11月17日金曜日午後です。
大倉山記念館は、ギリシャ神殿風の外観と東洋的な木組み内装のホールが特徴です。風格ある落ち着いた雰囲気は、きっと皆様のお気にいると思います。<多世代交流と助け合い>をテーマとして、現チャンプ会員と次世代会員の交流と対話を目指します。お誘い合わせてご参加下さい
開場は12:30、プログラム開始13:00(記念館の都合により30分早い開始時間)
総合司会は関西チャンプ会員・フリーアナウンサーの増井孝子さんです。
13:00~13:05 安斉運営委員長による開会の辞
13:05~14:15 <チャンプ25年の歩み~これからのチャンプ>ではまず山本代表が<25年の歩み>を画像と共にお話(10分間)、13:15~14:05では活動会幹事とメンバーによる活動会の紹介(背景に画像映写)
14:05~14:15「これからのチャンプに向けて」運営委員8名による所感発表です。
14:20~15:05 <チャンプ会員親子対談> 数組のチャンプ親子参加
15:10~15:55 <多世代交流による助け合いまちづくり>協力・早稲田大学矢口哲也教授と同研究室メンバー
16:00~16:45 <ミュージックによる世代交流>チャンプコーラスとご出席会員、神田順先生のチェロと中林由行運営委員のフルートの二重奏
★16:45~17:00 無料送迎バスにて懇親会会場ザ・ニューオークラに移動。
追悼:チャンプ設立当時からの会員松村正道さんが6月16日金曜日に急逝されました。心から哀悼の意を表します(下記をご参照下さい)。
Best wishes,
CHAMP代表 山本儀子 Noriko Yamamoto
アメリカよもやま話 Noriko Yamamoto
(本文は5/14関東本部例会、6/9関西支部例会でのスピーチの概要です。)
5月中旬には日本のマスコミの最大関心は6/01に近づいている米国政府の債務上限引き上げをめぐる民主党と共和党の対立だったが、実は米国債がこれまでに債務不履行(デフォルト)に陥ったことは一度もなく、今回もギリギリの段階で民主党と共和党が折り合い債務不履行は避けられると予測される。ちなみに一時停止を含めた債務上限の見直しは第二次世界大戦以降100回を超えており、米国民は冷めた見方をしている。
米国庶民の話題:
- Fox NewsのTucker Carlson解雇:
Fox Newsは右派放送局として位置づけられているが、その極右ホストとして知られる看板アンカーTucker Carlson(53才)が突然4/25月曜日に解雇された。同局のオーナーRupert Murdoch(92才のメディア王・実業家)が直接解雇したと報じられたが、解雇の理由はいくつか挙げられる。一つは最近の同局のややリベラル寄り傾向と今一つはCarlsonが自身の番組Tucker Carlson Tonight(2016~2023年4月)の女性プロデューサーAbby Grossbergから女性蔑視で働く環境が性差別的だと訴えられていることが伝えられ、更にCarlsonが2022年1月6日の米国議事堂攻撃はトランプ政権が扇動したとの考えに賛同していることをMurdoch氏が懸念していると報道された。しかしながら、実はFox Newsが北米最大手の投票集計システム提供企業Dominion Voting Systems社によって2020年大統領選挙に関するCarlsonの報道=選挙の投票結果がフェイクだと主張=に対して名誉棄損で訴えられ、今年4月下旬に賠償金として7億8750万ドル($1=130円計算で約1,024億円)を支払うことになったことが背景にあるとみられる。New York Times紙によると、恐怖心と嫌悪感に訴えるCarlsonの番組は報道史上もっとも人種差別的だが、それ故に成功した番組だ、とも評している。(7/07付:Ms. Gorssbergはその後Fox Newsを起訴し、Fox Newsは同氏に、1200万ドル=約17.4億円=$1を144円として換算、支払うことに合意決済した) - Hunter Biden Laptop Story:
バイデン大統領の息子Hunter Biden(53才、弁護士・ビジネスマン)のラップトップ(携帯可能な小型PC)がデラウェア州のパソコンショップで2019年に見つかり(店主はHunter Bidenが置いて行ったと主張、だがHunter 本人であったかは不明)、2020年10月になり搭載データが物議をかもしたことに起因。当件は2024年の大統領選挙時に再燃することが必至とみられる。問題となっているのは、搭載e-mailsの中にHunter Bidenが当時副大統領であった父親への紹介(ウクライナのビジネスマン含む)などの便宜を図ったという通信データがある・ないの摘発である。Hunterは2014~2019年までウクライナの天然ガス生産会社Burishmaの役員であった。但し、そもそも当初から不透明な背景が多々ある。搭載データは12万通に及ぶe-mailを含み、それらデータの法的分析(NBC News施行)は確かにデータ源はHunter Bidenだと報告され、Washington Post紙も独自に2つの調査を実施し、それぞれ1,828と22,000のe-mailは確かにHunter Biden発信のものであると発表した。しかしながら、通信の内容が前述の「便宜紹介」かどうかは証明されていない。New York Post紙はe-mailsはHunter Bidenのラップトップからコピーされたハードドライブにあり、このハードドライブは当時トランプ氏の弁護士であった元New York市長Rudy GiulianiがNew York Post紙に提供したものだと報道している。★2024年の大統領選挙までまだ18カ月あるが、現時点ではTrump氏が共和党候補者DeSantis氏を約30% リードしており、訴訟まみれであってもトランプ支持層は揺らがないのが特徴だ。一方民主党バイデン氏の大統領としての評価は不支持率が53%と高い(Real Clear Politics 5/11付け)。米債務上限をめぐる景気の先行き不安は2023年末まで続く、或いは大統領選の2024年度まで長引くとされ、バイデン大統領にとっては不利となろう。 - 国境問題:
たしかにアメリカはかって移民で成り立った国であるとは言え、近年の不法越境を含む不法入国者数は深刻な数に到達している(2022年10月には南部国境の不法越境者は実に22万人に達した)。滞在期間が過ぎても出国しない人を数えると不法滞在者は約1,150万人と推算され、その内メキシコからが57%、中南米からが24%で、主にスペイン語を話すヒスパニック系が81%だ。トランプ大統領が在任中に施行した厳しい移民規制(Title 42)が5/11に期限切れとなり、その後の急激な不法移民増加が懸念されている。低賃金で働く不法入国・滞在者が国民の労働機会を脅かすので、厳しい規制を要求する声が高いが、一方低賃金の労働力を歓迎・必要とする労働市場があるのも現実だ。アメリカ社会の分断は長期化する。
第88回チャンプ例会報告
日時:5月14日(日)10:00~12:00
会場:港区立生涯学習センター303号室
参加者:会場出席17名・ZOOM参加6名
●開会挨拶 安斉運営委員長
●新会員紹介 湯浅信吾会員紹介
(下記参照)
●「アメリカよもやま話」山本儀子代表
(上記に掲載)
●会員スピーチ 野坂征男会員
(株)ワールド・コーポレーション代表取締役
テーマ:「コロナ禍と貿易ビジネスの昨今」
コロナ禍における貿易ビシネスの昨今というテーマで、私が特に関係深いインドネシアを例にお話させていただきます。
ご周知の如く、インドネシアは、人口約2.7億人、面積は日本の5倍、17,000もの島から成り、GDPは約200兆円(日本の1/3程度)の国です。日本同様、この国でも、2020年5月には、コロナの影響で様々な強い規制がかかり、医療や食料等の調達以外の外出禁止。違反者は罰金1億ルピア(約75万円)が課せられたり、対応した多くの医者も亡くなるといった状況でした。日本からの輸出環境も、円高に伴う原材料価格の上昇等、諸々の要因がからみコロナ前と大きく変化いたしました。具体的に輸出用40Ftコンテナーの海上運賃の推移をみてみます。日本-インドネシア間は、2020年末$400、⇒2021年初$1600、⇒2022年初$1500、⇒同末/現在$700、まさに4倍強に高騰。因みに上海→アメリカ西海岸は2020年初$1,800、⇒2,021年$12,000(6.5倍)、⇒2,022年末$5,380. ⇒2023年$1200(下落)と変化しました。高騰の原因は人流規制に由って港の荷役作業が停滞、トラック輸送不能等が起こり、特にロサンゼルス港等では大量の船舶が滞留、コンテナー船約250隻が上海に帰港できず、中国からの輸出に大打撃を与えました。荷主はクリスマス用品等輸出のため船舶探しに奔走、つまりは需給バランスが崩壊、我社は無論、世界中で船のスペースの奪い合いが起こり、運賃は瞬く間に高騰しました。2021、2022年の日本三大船会社の合計収益金額は両年とも約1兆9,000億円。未曾有の高収益を生み出したことからも分かります。我社といえば現地輸入業者とは船賃弊社負担受注契約(CIF、C&F)故、この船賃高騰が負担になってきていました。そこへ我社現地スタッフからの「船賃上昇分の半分を現地輸入業者がカバーしている商社がある」という耳よりの情報が届き、我社も同じ措置を取り、救われました。2023年になると、新造船が続々と竣工し、また輸出入貨物の減少もあいまって船舶過剰に陥り流石、船賃は急落しました。一方コロナ収束の兆しはインドネシアでもみられ、経済先行指標でもある車の国内販売が急速に回復。政府も成長率の大幅な伸びに自信を深めている様子です。我社も今回の波乱を通し、いつ、何が起こるか誰にも予知出来ないと改めて痛感した次第です。(以上概要)
●チャンプ25周年記念イベントのプログラム案と進捗状況報告:山本儀子代表
現時点でのプログラム案については下記に掲載
●チャンプHPのリニューアルについて:湯浅信吾会員
- 普通の用語ではグーグルなどの検索でチャンプがヒットしないことが問題。
- 若いメンバーを入れるのであれば、会員登録は無料とし活動会に参加する場合だけ会費(例えば500円)を払うような形の検討が必要。
- ネット上にも会員が集まって交流会話できる場を作るのがいいのではないか。例えばDiscordというアプリを使うことも考えられる。
- 今後チャンプのHPを考える会を発足させたい。
●活動会幹事からの報告
- 第3回チャンプ散策の会を秋に計画する:宮尾幹事
- 健康と栄養の会を再編しリスタートしたい:原田幹事
- 日高のチャンプ本部で8月に納涼会を企画:山本代表
関西支部例会報告
日時:2023年6月9日(木)12:30~15:00
会場:三井ガーデンホテル京都 新町別邸
例年より一足早い梅雨の訪れで心配していた雨もなく、6月9日(木)に東京から山本代表、安斉渥子さん、中村峰子さんを迎え、京都で開催しました。今回の集まりは、いつもは夜の開催で、たまには昼に開催しようと企画し、京都の中心、中京区六角通新町通下る三井ガーデンホテル新町別邸で開催しました。関西の会員は高齢でも、現役で活躍されている方が多く、昼の開催は出席者が少なくなるのではと危惧していましたが、幸いほとんどのメンバーの方の出席があり、東京からの3人を迎えた会は和やかなひとときを過ごせました。会は何時もの代表のアメリカ近況報告と今秋に開催する25周年記念行事の進捗状況報告、出席者の近況報告で予定の2時間半があっという間に過ぎました。(表紙写真参照)
閉会後は久しぶりの開催となるスケッチ散策会を東京からの3人を加えた8名が、京都御所から鴨川河畔まで散策しました。スケッチの時間は持てませんでしたが(山本代表と中村さんは別行動でスケッチ実施)、のどかな京都の初夏のひとときを案内できたと思っています。今回の開催で、昼の開催も集まりの心配はないと考え、次回の9月の例会も昼の開催(9月26日・火大阪)と決めました。昼の開催ですと食事もリーゾナブルですし、また閉会後に相談できなかった案件も時間の余裕ができ、遠方からの人も帰宅の時間に追われることなく過ごせると思います。(記 辻嘉和)
関西支部スケッチ散策会報告6月9日(木)
久々のスケッチ散策会、今日は山本代表、関東の安斉さん、中村さんと、関西の藤原さん、辻、沖、岡田、加納の8名の賑やかな合同会となりました。午後3時を過ぎても汗ばむような陽気の中、伝統を感じる家並みの新町通りを北に向かいました。このあたりは祇園祭には鉾が立ち活気ある通りになるそうです。御池まで歩き地下鉄で一駅目の丸太町を出て地上に出ると目の前は京都御苑です。広大な御苑は人影も少なく静かで大きな木々が並び、出口までは1.5キロもあるということから、目指す賀茂川の三角デルタはあきらめて、二人は御苑の風景を描くことに決めて、賀茂川を目指す6人と二手に分かれました。仙洞御所の長い塀をすぎてしばらくすると、京都迎賓館の塀が現れます。かすかに中の雰囲気を感じながらさらに歩いてようやく御苑を出ると、同志社大学のレンガの学舎が現れてここも絵になるかもと思いながら、目指す賀茂川の河原に急ぎました。東側から流れる高野川と西側から流れる賀茂川の合流地点が鴨三角州です。賀茂川から三角州にかけて矩形の飛び石に混ざって一部亀形の飛び石がならび、川のゆっくりした流れとともにサギなどの野鳥や緑豊かな自然を満喫しました(写真下左)。無邪気に飛び石を渡る子供達につられて飛び石をいくつか飛び、また軽装でゆっくりくつろぐ外国女性を眺め、川遊びを楽しんだ後、東山に目を向ければ五山の送り火スポットが眺められ、気が付けばもはや夕暮れ時になっていました。というわけで、今回6人はスケッチならぬ単なる散策会となってしまった次第です。(記 加納義久)
新会員紹介
自己紹介と「これからのCHAMP」について 湯浅信吾
初めまして。湯浅信吾(ゆあさしんご)と申します。社会人になったばかりの「超仲良し」の娘が1人おり、3人家族です。現在、電機メーカーで勤務していて、長く研究者としてAI等のシステム開発を中心に従事してきました。アメリカ・シリコンバレーの研究所で、3年間の勤務経験があります。今は東京で単身赴任中ですが、いつ大阪に戻るかはわからない状況です。
趣味は様々あるのですが、旅行は国内外含めてかなり頻繁に出かけています(変わったところではイースター島(チリ),サントリーニ島(ギリシャ),エジプト,カンボジア等30か国程度)。国内は、学生時代に47都道府県を制覇しました。バードウォッチングも趣味の1つで、3月には北海道で、タンチョウ・エゾフクロウ・オオワシ・シマエナガ等を撮影してきました。また高校・大学では、吹奏楽団でフレンチ・ホルンを担当していました。最近では週6日ジムに通い、コロナ禍で衰えた体力の回復に努めています。仕事の関係で10年程前に山本代表と知り合い、娘が大学入学時に偶然にも湘南台のチャンプハウスから徒歩数分のところで一人暮らしするようになったことをきっかけに、チャンプの活動についてお話を伺うようになりました。私自身もチャンプの活動は人生を豊かにできる要素があると思っていますが、組織としての高齢化が進んできたことなどから、チャンプの活性化に関してDX(デジタルトランスフォーメーション)を活用し、新たな取組ができないか、ということを検討していきます。
これからいくつかの改革を提案したいと考えていますが、メンバーの中には当然反対される方(変化を望まない方)もおられると思います。「全ての人に納得していただける」改革ができないかを真剣に考えており、まだ構想がまとまっているわけではありませんが、概要としては下記の方向性を検討しています。
●チャンプ発足時の山本代表の理念は継承する(これがなければ別組織をつくれば良いだけですので)。また、現在の活動会の活動内容は基本的には変えず、活動会毎に、新しいメンバーを受け入れるかどうかという判断だけをしてもらいます。
●DAO(分散型自律組織)という組織形態をとり、代表者は存在せず各活動会のリーダーが中心となり、チャンプを複数の活動会の集合体とします。参加条件を大きく緩和し、年齢や職業を問わず誰でも参加できる活動にします。ただし「ある程度質の高い」メンバーを確保するために、有料会員には若干の会費や実名登録を必須とし、会費の徴収や登録は全て自動化することを目指します。この会費は、全体のシステム運用費(活動会毎にリモート会議・チャットや連絡事項の伝達ができるシステムやホームページの維持費等)に充て、各活動で必要となる費用は活動グループのリーダーが管理します。
⇒ このような話をすると、必ず「高齢者には無理」とおっしゃる方がいるのですが、そう考える活動会は、新規メンバーを受け入れず、現在の活動を継続するだけですので心配無用です。変化を受容できる活動グループには、システムの講習会や新規メンバーからのフォローを行うようにしていきます。
●無料会員は、「各活動会の活動内容の閲覧」はできるが「活動への参加(メンバー間のチャット・会議等)は不可」とします。活動会に魅力を感じて、自分も参加したいと考えたメンバーが有料会員登録をし、メンバーとの交流が可能になります。
●活動会によってはメンバーが増える可能性もありますし、数多くの新たな活動会が発足する可能性がありますが、CHAMPという組織の下でどのような活動会を認めるかは、CHAMPの主要会員が、一定の判断基準に基づいて都度許可を与える形にする。(何でも認めてしまうと、組織としての活動意義に沿わない活動も現れます。)構想段階の内容を書かせていただきましたが、時間をかけて皆さんの合意を得ながら進めていきたいと考えています。現段階では一個人の思い付きであり、話し合いによって改善すべき点もあるでしょうし、別の方からも代替案が出て、より良い方向性を探る作業が必要になるでしょう。新たな組織体制を準備したからといって、急にメンバーが増えて若返るわけではありません。最も重要なことは「各活動会の活動内容が魅力的であること」に変わりはありません。活動会によっては、人数が増えすぎることも良くないケースがあるかもしれません。また、活動が魅力的であっても、多くの人に知ってもらわなければメンバーの若返りも組織の新陳代謝も起こりません。私が山本代表とお知り合いになり、CHAMPの活動に参加させていただくことになったのは、これまでメンバーの皆さんが蓄積されてきた意義のある活動を、これからも“永く続けていくこと”に価値があると考えたからです。人生100年時代と言われるようになってきましたが、単に「長く生きる」のではなく、いかに「有意義な時間を過ごすか」を仲間と共に考えられるような組織としてCHAMPがより発展していくことを願っています。1人1人の経験は小さなものでも、多くの人の経験を集めていけばより充実した時間を共有できるのではないかと思い、私自身どこまでお力添えができるかわからないのですが、少しでも前進のお手伝いができれば幸いです。
会員消息
松村正道さんを偲んで
長年、運営委員としてチャンプに多大な貢献をしてくださった松村正道さんは、今年に入ってから病気療養中でしたが、6月16日に逝去されました、85歳でした。
宮尾賢
追悼 松村正道さん
太平洋戦争直後、片岡千恵蔵主演の「七つの顔を持つ男」というシリーズ映画が人気を博しました。私立探偵多羅尾伴内が次から次へとメーキャップを変えて違う人物を演じました。サッカープレイヤー、マラソンランナー、フルート奏者、環境運動家、アマチュア能楽師などなど、松村さんは個性豊かなメンバー揃いのチャンプでも傑出した多芸多才、正に「七つの顔を持つ男」でした。私がチャンプに入会直後、2002年に晴海のトリトンスクエアで日本建築センターと共催で大きなイベントを開催した際、松村さんとご一緒する機会があり、現役時代、積水化学工業で工業化住宅「セキスイハイム」の開発に携われたことを伺いました。私は三井不動産の住宅事業部にいた頃、「セキスイハイム」部門の総責任者だったMさんを存じ上げていたので、その噂話(悪口も含めて)盛り上がり、親しくなりました。亡き古川春生さんと一緒にCHAMP Newsletter の編集を担当していた初期の頃、原稿が校了すると、新宿の小さなビルの4階にあった松村さんの事務所にお邪魔し、コピー機をお借りして、シコシコと印刷に励んだものです。作業完了後の一杯が楽しみで、松村さんをお誘いするといつもリーズナブルな値段で美味しいものを食べさせる店へ案内してくれました。グルメは松村さんのもう一つの顔でした。「チャンプ投資クラブ」という活動会を立ち上げて、メンバーが集まって投資銘柄を検討する会議の場所として新宿の事務所を快く貸してくださいました。松村さんは難しい理屈抜きでズバリと時代の先端を行く銘柄を紹介してくれました。ベンチュア精神に富む投資家という別の顔もお持ちでした。フランス人の謂うBon Vivant(人生を楽しむ達人)を体現したようなあの松村さんが難しい病に侵されて僅か半年ぐらいで逝去されるとは今でも信じられません。お元気であればこれからのチャンプの進む道について積極的且つ建設的な提案をしてくださったろうに、と真に惜しまれます。心からご冥福をお祈り申し上げます。合掌
山本儀子
松村正道さん、やすらかに
松村さん、貴方にはいつも驚かされています。今回もこんなに急に逝ってしまうなんて、とても信じられません。ご子息の潤さんが“きっと父が一番驚いているでしょう”と言っておられましたが、その通りでしょうね。松村さんにお会いしたのは私がLos Angelesで住宅関連の調査会社Global Linkを創業してすぐですから、かれこれ47年になります。セキスイハイムの開発を当時東大の内田研に在籍中の大野勝彦さんを支援して成功されましたね。すごいと思いました。以来、チャンプ設立の1998年3月まで仕事だけのお付き合いでしたが、チャンプにはすぐ入会して下さり、様々な助言をいただき、活動を応援して下さいました。あまりにも思い出が多くて書き切れません。住宅開発と環境保護という活動に加えて、なんと多能多才であったことか!山登りの時はフーフーと汗かいている我々会員を後目に、急な山道を軽々とまるで飛ぶように登って行かれ、だから「猿飛小助」とあだ名を付けさせていただきました! 加えてサッカーでの活躍、と思えばフルートの演奏、能舞など、しかもどれを取っても半端でないご精進振りでした。いくつになってもチャレンジ精神、まさにチャンプの目指すところです。長年のご支援とご協力に感謝の念が絶えません。安らかなご永眠をお祈りいたします。
中林由行
松村正道さん、ありがとう
セキスイハイム(写真は初期のデザイン)は箱型のユニットを工場で内外装を完成させトラックに載せて運び、現場では緊結するだけで住宅になるという究極のプレハブ住宅として大きな反響を呼び、事業としても成功し現在も健在です。松村さんはその育ての親で先見の明が生んだ大きな業績でしょう。チャンプでは建築の同業、趣味の共通もあって公私に渡って大変なお世話になりました。サッカー、フルート、植物観察、料理は共通で、中でもチャンプの納涼会では40人分程度の料理を毎年二人でつくったことは忘れられません。長沼公園をホームグランドとして、春は山菜摘みや花見、タケノコ掘り、夏は蛍狩り、秋は薄茶の野点、紅葉狩りなどを企画準備し、労を惜しまず引率してくれました。そのボランタリーマインドとホスピタリティにはただただ感謝しかありません。山を走って登ったり、サッカーの後にランニングをしていたり、その強靭な体力に驚かされていましたが、年初に体調が悪いと聞いた後、半年で訃報に接するとは信じられないことでした。自分のやりたいことが明確でMy way を走りぬき、チャンプはもとより、多くの人々のために尽くした素晴らしい人生だったと思います。心よりご冥福を祈ります。
活動会報告
1.英語を共に学ぶ会
6月24日に第257回を開催、参加者は11名。毎月1回開催中(詳細はHP参照)(幹事:高橋嗣雄)
2.健康と栄養を考える会
毎月1回、短時間ZOOMで開催。(幹事:原田規義)
3.チャンプ・LINEの会
常時自由なトーク交換が行われています。(幹事:手島達夫)
4.チャンプ・散策の会
第3回を11月に予定しています。
5.コーラスを楽しむ会
7月14日に第14回を実施、参加者15名、毎月第2金曜日の10:00~12:30に開催します。(幹事:中林由行)
6.スケッチ散策会(関西)
6月9日の関西例会後に中村峯子さん、山本代表が参加して実施。
7.ゴルフ愛好会
5月24日(火)に立川国際カントリークラブで森田さん、安斉洋一さん、山田信子さん、新堀ちやこさんの4人でプレー、次回を11月に企画中。(幹事:森田宏次)
・以下は現在休止中です。
8.日本文化を語る会
9.水彩画教室
10.海外を見てみる会
25周年記念イベント・プログラム案
会場: 横浜市営大倉山記念館:
(東急東横線大倉山駅から徒歩7分、綱島駅から徒歩10分=但し送迎バスあり)
日時:2023年11月17日金曜日
テーマ: 多世代交流と助け合い
★3階ホールにて(エントランス2階): 開場12:30 総合司会: 増井孝子(チャンプ関西会員&フリーアナウンサー)
13:00~13:05 開会の辞安斉洋一運営委員長
13:05~14:15 < チャンプ25年の歩み~これからのチャンプ> PowerPoint
13:05~13:15 山本儀子代表<チャンプ25年の歩み>とこれからのチャンプ
13:15~14:05 活動会幹事とメンバーによる活動紹介(背景にPP画像)英語を共に学ぶ会・散策の会・コーラスを楽しむ会・海外を見てみる会健康と栄養を考える会・ゴルフ愛好会・水彩画教室・日本文化を語る会・スケッチ散策会・チャンプLINEの会
14:05~14:15 「これからのチャンプに向けて」チャンプ運営委員8人所感
14:20~15:05 チャンプ会員親子対談
<チャンプ親との25年&これからのチャンプ活動に思うこと>数組のチャンプ会員親子対談&新世代チャンプ会員との対話モデレーター:上野田鶴子&山田信子運営委員
15:10~15:55 「多世代交流による助け合いまちづくり」
協力参加:早稲田大学創造理工学部矢口哲也教授&同研究室生徒さん:<チャンプ会員との意見交換>
16:00~16:45 ミュージックによる世代交流:チャンプ・コーラスと出席会員の合同、会員神田順先生のチェロと中林由行運営委員のフルートとの二重奏
16:45~17:00 無料送迎バスにて懇親会場ザ・ニューオークラに移動
★ ザ・ニューオークラ3階ホワイエ&懇親会会場にて: チャンプ会員のアート作品(絵画・陶器・生け花、その他)展示。関西と関東会員合同参加
17:00~19:30: 3階宴会場にて着席ビュッフェ懇親会
懇親会費:5,000円/人(税・サ・飲物込)
19:30 閉会の辞宮尾賢(チャンプ運営委員)
次回例会案内・納涼会案内・編集後記
- 本部例会
9月に開催の予定、日時会場が決定次第お知らせします。 - 関西支部例会:
9月26日(火)大阪を予定、時間、会場が決まり次第お知らせします。
■チャンプ納涼会のお知らせ
既に首都圏の会員にはメールでお知らせしてありますが、久しぶりの納涼会を以下で開催しますのでご参加ください。
日時:8月24日(木)12:00~15:00
会場:チャンプ本部(日高市横手2-13-7)
会費: 3,000円
参加申込:メールでお願いします(8月15日締切)(なお当日の料理はケータリングを予定しています)
≪編集後記≫
まだマスクをしている人が多いですがこれからの暑い季節に向かってはずす人が増えることでしょう。関東は空梅雨ですでに猛暑ですが九州をはじめ他の地域では豪雨で大きな被害が出ておりお見舞い申し上げます。本誌で追悼した松村会員の訃報は本当に残念なことでした。一方、新会員で若い世代の湯浅さんが本誌に自己紹介と今後のチャンプの再生について提案を寄稿してくれたことは大きな希望といえましょう。十一月にはチャンプ二十五周年の記念イベントが開催されます。これまでの四半世紀を振り返り、総括し、理念と行動を次世代につないでゆきましょう。(中林記)