日 時:2023年9月23日(土)10:00~12:00
場 所:各自宅
方 式:ZOOM
ZOOM HOST:宮尾 賢さん
レポーター :宮尾 賢さん
テ ー マ :Failure and Rescue
資 料:
1.Failure and Rescue by Atul Gawande
2.The American Renaissance Is Already at Hand(参考添付)
参 加 者 :10名(男:5名、女:5名)
概 要:
2012年6月に米国マサチューセッツ州にあるWillams大学の卒業式で行われた卒業生へのスピーチは多くの注目を集め、最近の中国とアメリカを対比したニューヨークタイムズのコラムニストDavid Brooksのアメリカ産業の復活の論説中でも10年近く前の本日のテーマの卒業式でのスピーチが言及されており参考資料として添付されました。
テーマの失敗とそれに対応する救済策の概要ですが、87歳の女性が勤務中突然左目が見えなくなる発作が起こり、診断の結果首の頸動脈閉塞が原因と判明し手術して左目は解決しました。ところが便秘と吐き気に見舞われ、頸動脈の手術による合併症とは考えずらく、担当の外科医が対応策を模索する中、一介の研修医が胃が捻転を起こし肺に浸潤しているのではないかとの発言があり、立場が上の外科医にしてみれば一笑に付してもおかしくない意見に謙虚に向き合い即スキャンをさせて胃の捻転が確認され、その道の専門医に対応してもらい87歳の女性は快癒したというエピソードでした。この卒業式スピーチを通じて強調されたことは、失敗はありうるもので、大切なことはそれを見越して対応する救済策を計画的に準備しておくことだと訴えています。例えば病院により患者の死亡率に差が出るが失敗発生率は大差なく、大きく異なるのは「Rescue:対応する救済策」の計画的準備の差異だそうです。