日            時:2023年11月25日(土)10:00~12:00
場            所:各自宅
方            式:ZOOM
ZOOM HOST:宮尾 賢さん
レポーター    :新井ミリアムさん
テ   ー   マ    :ジャン メリエのキリスト教についての革新的見解
資             料:Jean Meslier’s Revolutionary Views on Christianity
出             席:9名(男:5名、女:4名)
概             要:

レポーター

今回の内容は今から約300年程前のフランスの牧師補ジャン メリエ:Jean Meslier(1664-1729)(以下メリエ)がキリスト教(キリスト、聖書、教会ほか関連するものを含む)について既成概念を一切捨てて純粋に事実に照らしてキリスト教を解析し、私の聖書について(My Testament)として97章にわたる論説を羽ペンで書き連ね、1束366ページの自筆文書3束が死後に自室で発見されました。その内容はリスト教を分解し、それぞれを厳然と査定して虚偽、詐欺、妄想、偽善,無能等々の厳しい評価を下します。メリエの知識は驚異的で、ギリシャ神話を始めとする神話、孔子や釈迦の教え、ギリシャやローマの哲学者やルネッサンス時代のモンテーニュを始めとする知識人のほとんどの作品に精通しており、メリエがニュートンと同時代の人で近代科学の情報にまだ接していない時代の判断であり、自らは教会に身を置く立場で敢然とキリスト教を批判するろことは並大抵の人ではできなかったことでしょう。メリエの死後この”My Testament”は出版され、その要約版も数人から出版され英訳版も出されました。メリエの全文が英訳されたのは2009年になってからでした。
レポーターのミリアムさんがテーマについて解説した後輪読に入り、その都度補足説明と質疑応答及び自由意交換を行い、特に今回はあまりお目にかからない単語が多く、英語を母国語とするミリアムさんが解説してくれました。

参加者全員