日 時:2025年5月24日(土)10:00~12:07
場 所:各自宅
方 式:ZOOM
ZOOM HOST :村田重章さん
コーディネーター:高橋嗣雄
テ ー マ :Food Loss and Waste
資 料:What Food Waste Means for Climate Change
参 加 者 :7名(男:3名、女:4名)
概 要:

コーディネーター
今回は英国の「Carbon Brief」という気候変動の関する科学機関にその道の専門家が寄稿した食物ロスによる気象変動問題を取り上げました。第1に「食品ロスと廃棄の違い」ですが、国連の環境計画(UNEP)では、食品ロスは生産地から流通過程を経てスーパー等の小売店に届くまでの過程で、産地での収穫前の腐敗や害虫による被害や、肉類の冷房設備の悪さによる品質悪化等で廃棄するものと定義し、食品廃棄は小売店から消費者の段階で廃棄されるものと定義しています。一般的には両方を纏めて「Food Loss & Waste」として扱われています。
第2に「廃棄さてた食品の処分方法」は最も多いのは地中埋設で、続いて焼却、肥料として利用や家畜の餌、更にはまだ食べられるのに廃棄される食品が多いことから世界中で約10%いる飢餓に苦しむ人々に有効活用すなどです。
第3に環境への影響ですが、最も多い埋設では、腐敗による分解でメタンガスを発生し、これはCO2ガスの84~86倍もの地球温暖化力があるそうです。メタンもCO2換算で把握され、世界のCO2発生の3分の1に当たる93億トンが食物廃棄によるそうです。
第4に削減対策としてSDG(開発可能な開発目標)で各国がNDCs(国別に達成目標を公約する)を定め、23か国が食品ロス削減策を公約しています。例えば英国では賞味期限や消費期限の廃止、アメリカではまだ食べられる廃棄食品の寄付制度や中国では食べ残し撲滅策として、レストランに皿に食べ残しをしない「光盤行動」のポスターを貼り出すキャンペーンを実施するなどがあります。

参加全員(五十嵐起世子は参加も中座時撮影)
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