日                 時:2024年12月28日(土)10:00~12:00
場                 所:各自宅
方                 式:ZOOM
ZOOM HOST     :村田重章さ
コーディネーター:新井ミリアムさん
テ     ー     マ     :Kishore Mahbubani氏の講演
資                  料:(You Tubeによる講演)
1.What Happens When China Becomes Number One?
2.TED X Singapore Talks
出     席     者     :8名(男:4名、女:4名)
概       要:

コーディネーター:新井ミリアムさん

Kishore Mahbubani(キショール マムバニ)氏はシンガポール国籍で前国連安全保障理事会議長でシンガポール国立大学特別研究員です。今回は、同氏の講演をYou Tubeで配信したものを各自の” Hearing 訓練 “を兼て事前に自宅で何回も聞いておいてもらって、その内容をもとにDiscussionを行うというものでした。ハーバード大学ケネディー校での大学生向けの講演で内容も専門的で、我々が正確に聞き取ることが困難なため、コーディネーター:新井ミリアムさんがYou Tubeを書き取って文書資料にして配布してくださいました。
当日は資料1.だけを使い、資料2.(東南アジアの平和と安全が保たれているのはASEANのおかげという内容)は参考資料として使いませんでした。ミリアムさんが作成した12ページの英文を輪読はせず、ミリアムさん自身がコメントを加えながら読み上げ、意見やコメントのある人がその都度発言しました。マムバニ氏はアメリカの管理通貨制度から3点の話題を提起しています。第1は2008~2009年のリーマンショックに象徴される世界的金融危機までは米中は良好な関係であったが、この危機を境にアメリカはドルの増発に踏み切り他国との通貨バランスが崩れた。第2はアメリカは外国の金融機関を提訴し、例えばイランに金融取引をした銀行に罰金を科し、外国の取引にアメリカのルールを適用したという点があげられると言っています。第3点として銀行間の国際金融取引の問題で、国際金融取引を使ってアメリカの都合の良いようにロシアを罰する材料とした点があげられるとしています。
最後に中国がNo1になったらを取り上げ、中国共産党はマルクスレーニン主義の思想信条を世界に広げようとするものでなく、根底には長い歴史の中国文化に立ち戻りたいという願望が透けて見え、民主的政治体制になることが最良とする説もあるが、共産主義でなくなったらポピュリズムが横行し今よりはるかに攻撃的なものになってしまうという逆説的結果になる可能性を指摘しています。マブバニは中国がNo1になるであろうとは断言していませんでした。

参加者全員